鴨長明
平安末期と言うと源平の戦いが知られている。
九郎判官義経や静御前、源頼朝や北条政子、木曽義仲や巴御前、平清盛、後白河法皇、壇ノ浦での平家の滅亡等々
そんな戦乱とは全く関係なくこの時代を生きた人物が鴨長明である。
負け続けた人生。
普通ならば歴史に記録すら残されない一人に過ぎないが方丈記を記したが為に800年以上経った今なお勝者の影に隠れながらも明確に名を残している。
まぁ、知ってる人は知ってる人物なだけで一般には知られていなかったり忘れられていたりしたりする。
私はこの鴨長明という人物が好きで、書いていた「白拍子ですが何か?」でも登場させている。
平安末期、これまた余り知られていない静御前の母磯を主人公にしようと書いた作品だがこの鴨長明を書きたかった側面もある。
負け続けた人間として地味でありドラマも知名度もないので大河ドラマになんて夢のまた夢である人物だがやがては脚光を浴びる時が来るかも知れない。
戦国では明智光秀、幕末では河井継之助などの負けた側が映像化され始めている現代。
榎本武揚が主役の映像作品が出来ないかとひそかに期待していたりする。
この鴨長明も主役で誰か作ってくれないものか。
誰も見ないって?。
まぁ、そうしたものである。