少女たちとの対話1
今週もお疲れ様です。忙しい日々ですが、頑張りましょう!
どうやら、もともといた世界とは違う魔界に来たらしい俺。何故か、自身からすれば明らかに格上の敵を蹴散らし、生き延びることには成功したらしい。
しかしながら、少女と女性に捕まり、去るタイミングを見逃したのだった。
現に、少女は俺の足にしがみついており、「絶対に離さない」という気迫すら感じる。
「はあ、で、。」
仕方なく話しをすることには、了承したが、突き放すように敵意を込めた言葉を放った。
「一緒に来て欲しいのー。わたしにお供してほしいのー。」
少女は、男の冷たく放つ空気を意にも返さず付いてこいと言う。
「何故?俺は、たまたま通りかかって、たまたま敵を蹴散らしただけだ。そう、偶然に過ぎない。」
男は、否定を言い放つ。
「あのー、あのですねー、」
説明を始めようとする女性。
俺は、一瞬の隙に少女から逃れ、早歩きで消え去ろうとする。
「あのー、んー守護結界。すいませんが、、発動!。」
女性は、両手に霊気を込め咄嗟に結果を構築したようで、俺の前に透明な壁が現れれる。ご丁寧に、円状に俺をかこむようにしてだ。
力強くで壊せなくもなさそうではあるが、ここまでに俺を連れて行こうとする事情には、少しだが興味を持つきっかけにはなった。
男にとって、他者への興味など例外を除いて抱いたことのないものであり、強いか弱いか、それ以外の物差し以上のものに関心などなかった。
「で、閉じ込めてどうする?。」
そう、男にとっていつでも破壊できる檻など、脅威でもなく、聞くだけならばとやや譲歩の言葉であった。
「あのー、話しだけでも。」
女性は、少女に視線で確認しながら許可を求めてくる。
しばしの間のあとに、男は頷く。
「勝手に話せ。」と小さく吐くような言葉。
少女は話しを始める。
「先ほど言ったとおり、妾たちの旅に同行して欲しいのー。妾の護り人、祐子という名じゃが、守ることはできても、相手を倒すことはできんでのー。どうやら、妾は命を狙われておってのー。まあ、先ほどの襲撃を見れば一目瞭然かのー。妾には使命がある。まだ、殺されわけにはいかんでのー。」
男は、当然の、何故、こんな少女が狙われるのかという疑問を抱く。
「質問しても。」
「かまわんのー。」
「ここは?どこだ。」
「察しているよだがのー、魔界だとのー。」
荒野にて、荒い風が吹く中、静かに男と少女のやりとりは続く。護り人である祐子は結界を維持したまま、沈黙し、男を観察する。結界は、男を逃がさないためでもあるが、それ以上に少女を守るためにである。
男は続ける。
「やはりか、で?。」
男の想像したように、ここは魔界であるようだ。本来、世界は人間を中心とした人間界、死後の輪廻を司る霊界、そして人間以上に強い猛者たちが住む、力以外の法のない魔界の3つで成り立っているとされていた。
魔界には、妖魔族や魔族等、人間とは一線を引く者たちの世界であり、人が住めるような世界ではないはずであった。
男の言葉の真意は、何故、人間が魔界にいるのか?を問うものであり、使命と少女は話したが、それがどういうことかというものであった。
男は、溜め息を煙草の煙と一緒に吐き出し、
「厄介ごとはゴメンなんだがねー。」
お読み頂きありがとうございます。下手な文章を少しでも上手く表現してはみます。
また、1週間頑張りましょう。