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ささやかな情交

人魚姫は泡にならない

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

恋愛です。R15です。

雰囲気は幻想的です。童話的です。

やってる事は際どいです。(断言)

苦手な方はご注意下さい。


湯船に浸かり、水面を見る。入浴剤で白濁している故、底を見る事は叶わない。そうして、とろみのある湯に使っていると、トントンと曇り扉を叩く音がした。女の影が映り込んでいる。

「湯船入った?」

「あぁ……。わ……」

湯加減を聞いて来たのかと思った。『悪くない』と応えるつもりだった。しかし女は返事を待たず、押し開きのドアを開け放つ。そのまま無遠慮に浴室へと入り込むと、風呂椅子に体育座りをした。長いシルクのスカートが脛を覆って居るのが幸いし、柔肌を晒す事は無かった。

これから夜を共にする故の一種の誘いとも取れなくはない。けれども何処か薄幸そうな顏がそれを否定していた。

行動は可愛いのだが、真意が読めない……。何がしたいのだろう。

「此処、浴室だけど」

「知ってるよ。だから来た」

体育座りをしたまま手を伸ばす。自ら立ち上がって此方に歩む事はせず、ただアダムの創造の如く。此方も倣って手を伸ばすと、ぎゅっと指を巻き付けて来た。

「消えちゃわないかなって。泡にならないかなって」

「此処にいる」

顔には届かないが、黙って手首を引き寄せる。華奢な力を込めてしまえば折れてしまいそうな程に細い。もっとこっちに来い。撫でてやるから。その意図を汲んだのか。女は黙って立ち上がり、浴槽の縁に腕を乗せた。それを見計らい、濡れた手で髪に触れた。

「君が人魚姫なら、此処で飼うのに。うーん……でも海で泳ぐ君の方がもっと好きだから、海に戻しちゃうかも。此処じゃない。此処だと枯れちゃう」

「泡になんかならないし、枯れない。俺はただの人間だ」

その言葉を聞いた時、安心した様に手を伸ばして来た。服が濡れるのも構わずに湯船に身を乗り出すと、俺の顔を引き寄せて、胸に抱え込んだ。 素肌の俺と、纏った女が一つになる。

「上がったら脚があるか、見るからね」


風呂上がり、脱衣所に居座る女をどうにか言葉で退かした。いや、退かしたというよりかは背を向けさせた。言い訳に言い訳を重ねて退こうとしなかったから。

流石に乱暴な真似をして、破談になるのは勘弁だ。理性があると思っているのだろうか。

「服着た?」

「あぁ」

体育座りのままに向き直ると、確認する様に脚に触れる。先ずは踝、脛、腿。立ち上がって服の中に手を入れようとするのをやんわり止める。この娘は……。

「私が入っている時、君も入って良いからね。シャワー浴びてる時だと濡れちゃうから、湯船入っている時。そしたらまた人魚姫ごっこしよう」

「布団では?」

「布団でも」

あとがきも際どいですよ。


半分は誘ってると思う。

でも半分は不思議ちゃんから来る当たり障りのない行動だと思う。

空色の青を浮かべながら書きました。

結構気に入っているので、シリーズ化したら宜しくお願いします。


なんだろう、自分で言うのも何ですけど、

やってる事は際どい。

でもそこまで、いやらしくない。

そんな所が気に入ってます。

客観的な意見が無いので何とも言えませんが(´°‐°`)

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