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転生しても”はぐれもの”  作者: C-HAWK
第2章 王都への道
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第21話 闇の粒子の初回収

俺は、先生に促されるまま、木材40kgから闇の粒子の回収をイメージした。


次の瞬間、目の前が真っ白になった。


・・・


・・・・・


「・・・ン!」


「・・・ラ・・・」


「・・・ルラン!」


「しっかりせぇ!」


「―――!」


「やっと気が付いたわい。」


何が起きた?


「ほれ、周りを見渡してみろ!」


え?海?


気が付くと海面に3人で立っていた。


「ここに居たら分かり難いわね。空へ上がるわよ。」


そういうと、3人の体が上昇した。


シミュレーション空間と分かっていても、高所恐怖症の俺には、キツい。


高度が上がるにつれて、寒気が強くなっていく。


やばい。


気が遠くなりそうだ。



「ほら、腑抜けてないで、足元を御覧なさい。」


ひーっ、勘弁してくれぇ。


先生に言われるがまま、恐る恐る下を見る。


「は!?」


一気に寒気が引いた。


首都圏が・・海になっている?・・・。


爆発でえぐれて無くなったのか・・・。


たかだか、木材40kgだぞ。


「これが、さっき説明した“爆発”のエネルギーじゃな。」


「・・・」


「馬小屋が吹き飛ぶぅ?お話にならないわ。臍で茶を沸かすような話しないで!」


「ごめんなさい。」


何の言い訳をする気も起きなかった。


・・・


「まぁ、そう言うな。ここまでのことを想像できるわけないじゃろ!」


「それもそうね。」


「・・・」


「いいこと!絶対に吸収をしてから、闇の粒子を回収する!絶対よ!」


「・・・」


これはヤバい。


ヤバいなんてもんじゃない。


2人が何度も話をはぐらかすのも良く分かる。


んー、なんか嫌な予感がしてきたぞ。


闇の粒子の扱いにこんな事が生じ得るとすると、光の粒子は俺の説明されていない何か相当ヤバいことも有るかもしれない。


マジで、教わったことを、その範囲で注意深く使うしかない。


・・・


頭の中が混乱している。


「先生、ちょっと情報の整理整頓が追い付きません。」


「でしょうね。もっと少しずつ教えるつもりだったのに。」


中途半端な理解が非常に怖い、禁忌は犯さない、それと今夜はたっぷり時間がある・・・。


「まじで、時間の許す限りきちんと理解します。」


「そうして頂戴。それと、理解不十分なことは絶対に実践しないと約束して。」


「はい。」


「あなたの理解が重要だから、闇の粒子の集め方について、ここからは質問に答える形式で進めるわ。いいかしら。」


「助かります。よろしくお願いします。」


「いいわよ。」


「さっきの“爆発”のエネルギーはシミュレーションで消費したんですか?」


「馬鹿言わないで。ちゃんと回収したわよ。シミュレーションでは、分かりやすくイメージを付加しただけよ。」


「回収したのは・・・」


「甘えないで!あなたが管理しなさい!」


「はい。」


「小出しに使うことはできますか?」


「当たり前でしょ。なんなら、ちょっとずつきちんと消費して!」


ちょっとずつ消費しろって・・・あんな膨大なエネルギー使い切るイメージができないわ。


「消費の仕方は、イメージした方法で自由に使えるんですよね?」


「そうね。以前あなたが言っていたゲートからの排出物に乗せることもできるわ。」


「エネルギーだけを放出することも?」


「できるわよ。」


「確かゲートって、念じたところに念じたサイズで作れますよね?」


「そうね。」


・・・ん?


もしかして、ついに夢見た“か○は○波”とか、指先から“霊○”発射とか、“螺旋○”をぶつけるとか・・・できる?


これは、試す価値ありだ!


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