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転生しても”はぐれもの”  作者: C-HAWK
第2章 王都への道
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第20話 闇の粒子の集め方

「話を戻すわね。」


「はい。」


「集めた素材から闇の粒子を得るには、念ずるだけで出来るわ。まぁ、この点は他のと同じね。」


「良かった~。」


「良くは無いのよ。副作用というか、副産物があるわ。」


「副産物?」


「そう。分かり易く言うと・・・そうね、“爆発”が起きるの。」


「爆発!?」


「そうよ。だから、目の前にある物から闇の粒子を得ようとするのではなく、まず自分で体の中に素材を吸収すること!これは、絶対よ!」


「はい。」


「吸収してストック状態になっている素材から、闇の粒子を得る。」


「・・・」


「その時に、同時に、“爆発”に繋がるエネルギーはすべて吸収することをイメージして!」


「分かりました。」


「・・・」


「そしたら、今ストックしてある木材から40kg分を使うってのはどうですか?」


「あなたってマヌケね。その木材って、既に加工されていて、矢に使ったり薪として利用するものでしょ?使っちゃったら、攻撃の手段も野営の材料も減ることになるわよ。」


「・・・」


「足りないって分かってから、王都やその周辺で伐採するつもり?」


「・・・確かに。」


「・・・」


「そしたら・・・例えば、明日起きたら、まず適当な土40kgを吸収して、それから闇の粒子と“爆発”に繋がるエネルギーの回収を念ずるってのはどうですか?」


「そうね。それがいいと思うわ。集落から離れた場所で地面が抉られていたとしても、誰も何も思わないでしょうから。」


・・・


「はぁ、やっぱり不安だわ。あなた、本当にマヌケで。」


「ははは、すみません。」


「ちょっといいかの?お前さん、“爆発”ってどんなことをイメージしてるんじゃ?」


爆発って、・・・ダイナマイト、TNT爆弾、C-4爆弾とか?


全然、軍事系の知識が無くて、威力を想像ができない。


いや映画で見た程度だから、俺が知識としているものは、下手すると誤解とかを含んでいるかも。


「そうですね・・・。馬小屋くらいの家が吹き飛ぶみたいな?」


「がははーっ、これは一回見せてやった方が、話が早そうじゃ。」


「そうね。あなたのためにも、今ある木材から40kgを使って、この空間で“爆発”を抑えず、闇の粒子だけ回収して見た方が良いわ。」


え?


俺、なんか間違えちゃった?


でも、先生立会いの下で、闇の粒子が回収できるなんてラッキーじゃん。


「はい、お願いします。」


「はぁ、ホント、やれやれね。」


フクロウと蛇を白い世界に連れて行き、3人で黒い世界へ移った。


続いて、先生に言われたとおり念じ、目の前に木材40kgを配置した。


「あなたでも分かるように、あなたの知識を使ってシミュレーションしてあげようかしら。」


「はい。」


「もう!・・・「はい」じゃないわよ。あなたの知識へのアクセスして良いの?」


「OKです。お願いします。」


すると、見慣れた黒一色だった世界が切り替わった。


「ここは、・・・」


メディアでよく見る、国会議事堂の衆議院本会議場だ。


そして、木材は、中央にある演説台の机上置かれている。


「ぷっ!」


めちゃくちゃ、シュールだ。


思わず吹きだしてしまった。


「ちょっと、真面目になりなさい。」


先生の視線が痛い。


「ごめんなさい。」


・・・


「さぁ、始めるわよ。念じなさい。」


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