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転生しても”はぐれもの”  作者: C-HAWK
第2章 王都への道
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第18話 召喚馬のサイズ変更

「野営の準備に取り掛かってくださーい。俺もネロアを小さくしたら、手伝いまーす。」


言い終わると同時に、アルディが駆け寄ってきた。


「ルラン様、小さくするってどのくらい小さくするんですか?」


俺に覆いかぶさる勢いで、鼻息も荒い。


相当気になっているようだ。



「落ち着けって。ストークと同じくらいのサイズだよ。」


アルディは、鼻息の荒いまま、ストークを見やる。


呼吸を整えて、俺の方に向き直して一言。


「分かりました。よろしくお願いします。」


そう言って、野営準備に戻っていった。


そういえば、アルディはストークに一目惚れしてたもんね。


あのサイズが、ストライクゾーンなのかな。


そんなことを考えながらネロアの前まで来た。


・・・


面と向かうと、ネロアの大きさは半端じゃないな。


初対面で“魔物”と言い放った衛兵の気持ちも分からなくもない。


「ネロアさん、心の準備は良いですか?」


ネロアの顔を見上げると・・・。


案の定、ペロペロしてるー。


良いって事かな・・・。



グラーシュの視線を感じた。


ネロアのサイズダウンには興味があるようだった。


ネロアが召喚馬だってあることを伝えてなかったから、念ずるだけで小さくしたら、とんでもない誤解が生じる気がした。


召喚馬であることは後程伝えるとして、それっぽくやるか。


ネロアの前で両手を広げて、一言。


「戦馬ネロアよ、ストークぐらい小さくなり給えー」


ってな感じでいかがでしょう。


ネロアは光に包まれた。


その光の一部が俺の体に流れ込んでくる。


それと同時にネロアの光が小さくなり、徐々にその光も落ち着いていく。


姿を現したネロアは、ストークと同じ大きさになった。


額の黒い〇模様は残ったままだった。


特徴がそのままって事は・・・無事にサイズダウン成功かな。


アルディの体のサイズに配慮しつつ、ネロアに合わせて馬具もあわせて小さくしたから、これでOK。


サイズダウンの最中に俺の体の中に納まった光の粒子を、探ってみる。


確かに、俺の中にストックされている。


ストックされている場所は・・・よくわからない。


胃袋にたまっているとか、そういう感触はない。


漠然と、光の粒子が俺の体にたまっているイメージが脳裏に浮かんだ。


ネロアは筋肉質で大きいから、ネロアの見た目が小さくなった分以上に、返ってきた量はかなりのものだ。


詳細は分からないけど100kgくらいは余裕で在りそうだ。


元のサイズに戻す場合にはこの粒子で十分で、周囲が暗くなることは無い・・・よね。


今ここで、念のため、ネロアを開放できるのか確認しておく必要がある。


いざ戦闘ってタイミングでマヌケな対応はしたくないからね。


カムフラージュも考慮して・・・。


ネロアに向けて右手を翳し、一言。


「戦馬ネロアよ、本来の大きさに戻り給えー!」


すると、右手から出た光でネロアが包まれる。


右手からの光が落ち着くと、ネロアが光の中から徐々に姿を現した。


これは完璧なカムフラージュじゃないか!



ただ、カムフラージュと分かってやるから、俺にはどうしても恥ずかしさが伴う。


それと、変化までの時間が多少なりともかかるから、いざという時はそれを考慮しなきゃならんことが分かった。


やっぱり、時間のある時に試しておくもんだわ。


転生してから気づく、避難訓練の大切さよ・・・。



そして、もう一度ネロアをストークと同じ大きさにして、野営準備に合流した。

お陰様で、累計50話に至りました。

日頃、読んでくださる読者の皆さんのおかげです。

ありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
[一言] 累計五十話達成おめでとうございます。 やっと追いつけてました(笑) 今後とも追っかけさせていただきます。 ヾ(*´∀`*)ノ
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