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転生しても”はぐれもの”  作者: C-HAWK
第2章 王都への道
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第17話 初めての集落

明るいうちに集落の入口に着いた。


集落は入り口には衛兵が4名立っていた。


この集落で4名の衛兵は多くないか?


何かあったのかな?



「止まれ!」


進もうとした俺の前に衛兵が立ちふさがる。


この世界の礼儀は分からないけど、3人とも馬から降りた。


「なんだ、そのでかい魔物は!」


・・・


あー、困ったな。


ネロアは規格外にデカいよな。


ストークだってギリギリ馬かなって大きさなのに。


ネロアはそれよりも大きいから、初めて見れば馬と認識できないよな。


戦闘が想定される道中では、本能的に恐怖を感じるネロアの大きさが、重宝するけど・・・。


今度から集落とか人目に付く時には、一般人の考える“馬”の規格まで小さくするか。


「馬です。」


「そんなわけあるか!」


「いや、ぎりっぎり、馬なんです。おっきいですよね~。他の馬と同じものを食べるんですけど、量が半端じゃなくて困ってるんですよ~。」


チラッと衛兵を見る。


ダメだ。


この衛兵には、ネロアが魔物にしか見えていない。


今夜はこの集落の宿泊施設で安心して寝たいってのに。



おもむろに他の衛兵が割り込んできた。


「どうしても入村したいっていうなら・・・」


ん-、袖の下か・・・。


何処の世界にも、居るもんなんだな~。



「わかりました。いくらですか?」


グラーシュが一歩前に出てきた。


「そうだなぁ・・・。入村料もあるし・・・高いぞ~・・・。」


そういいながら、グラーシュを嘗めるように見始めた。


すると、ストークが大きく嘶いた。


分かるよ、その気持ち。


突然の事で、びっくりする衛兵たち。


この流れなら言える!


「すいません、入村の前に御飯みたいです。失礼しまーす。」


速やかに馬に跨り踵を返して集落を後にした。


「グラーシュぅ、入村料って言ってたよね。」


「そうですね。入村料はどこでもかかりますよ。王都に入るときは入村料ではなく、“入都料”が掛かるんじゃないでしょうか。」


おいおい、まじか。


村に入るのにカネを払うなんて・・・。


「入らなくてよろしかったのですか?」


「いいよ。村の入口で賄賂を要求してくるなら、もしかすると、村の中はもっと酷いかもしれない。」


「・・・」


「それに、今夜は安心して起こされること無く朝を迎えたいって思って、集落ならいいかなって考えただけだから。」


「それならば、私とアルディで完璧に警戒を致します。どうぞ安心してお休みください。」


参ったな。


そこまで言われると、「隣の集落行ってみるか。まだ時間も早いし~」って言い出せないじゃん。


つい先日、自分も警戒に当たろうと考えたばかりなのに・・・


・・・


よし!


あとで恩返しするとして、今夜は甘えよう!


いや、今夜も・・・か。


「分かった。今夜もお願いする。」


「任せて下さい!」


「そうと決まれば、今夜の野営地を探すよ~。」


集落に流れ込む川の上流に駆けていく。


小一時間くらい走ったところで、周囲を確認した。


ここなら大丈夫そうだ。


王都前夜くらいは宿泊施設が良かったのに・・・。


まぁ、俺の事だからさ、こんなもんだよね~。


詰めが甘い所は、丁寧に1つずつ詰めていくだけだよね。


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