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転生しても”はぐれもの”  作者: C-HAWK
第1章 転生から旅たち
65/475

第65話 ログハウスに到着

改訂2023/04/14

瞬く間にログハウスに到着してしまった。


俺の頭の中は、おっぱい……じゃない、仲間への思いが駆け巡っているのに……


まったく、情緒もあったもんじゃない。


もう少しだけ、あの感触の余韻に浸っていたい……


違うか……


幸いにもヤマモリさんが、薪割中だった。


「ただいま戻りました~」


「おかえりなさい、ラゴ…イ…ル様……何ですかコレは」


「馬です。」


「これが馬ですか?」


「はい。龐徳の馬なのですが、馬屋をお借りしてもよろしいですか?」


「空きは有りますが……いや…これは…どうかな……」


ヤマモリさんは、眉間に皺を寄せながら首振り人形のように、頭を振っている。


「どうしました……?何か気になる事でも?」


「いえいえ……ひとまず……こちらです。」


ヤマモリさんの案内で馬屋に到着した。


促されるまま召喚馬を馬屋に入れようとして、決定的なことに気が付く。


デカすぎて、馬屋の入口から入れない。


頭を下げて小さくなってくれれば通れるかもしれないが、白馬は協力してくれない。


「駄目っぽいですね。ヤマモリさん、他に馬屋は……」


「ラゴイル様、残念ながら、この馬屋のみです。」


困ったな……


このデカい白馬、ふざけてフラフラと出歩いてしまいそうだから、何とか馬屋に閉じ込めておきたかったんだけどなぁ。


「ヤマモリさん、キレイに体を拭いたら、ログハウスに入れるのは有りですかね?」


「え?このデカい馬を?ログハウスにですか?」


「悪さをしないように、龐徳が四六時中監視しますから!」


「はぁ……分かりました。時間を見つけて馬屋の改修をしますので、それが済むまでですよ」


「いやー、助かります。それで大丈夫です!」


何せ、明日には出発だから、改修の御手間も掛けませんのでね。


「そしたら、龐徳……」


「御意」


返事をするや否や龐徳は召喚馬のお手入れに行った。


俺は、明日の出発の準備が気になり、馬屋の中に入ってみた。


既に馬屋の2頭には馬具が一式付けられているし、馬屋の入口近辺に持ち物も用意されている。


完璧な準備だ……


いつでも出れるやん。


あの子は、本当に優秀だな。


小さいころから、城内で使われて、苦労したんだろうなぁ……


物心つく前からの“現場たたき上げ”……


年季が違うわな。


そういえば……年齢を聞いてなかったなぁ。


何年であんなに大きなおっぱ……、じゃない!


あんなに気が利いて、いろいろできるようになったのだろう。


俺は会社で、10年以上も、いいように使われたけど、ここまで気が利くようになってないなぁ。


まだまだ下積みが足りなかったか……?


いや、ごめんだな。


現世のあの境遇から不本意ながら離脱したけど、離脱して、今の俺の心は楽だし……


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