表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生しても”はぐれもの”  作者: C-HAWK
第1章 転生から旅たち
61/475

第61話 強靭化

改訂2023/04/14

俺は、辺りを散策し、テキトーな枯れ枝を手に取った。


切る対象……先日龐徳が投石で倒した木にしよう!


投石ひとつで、木が倒れるなんて思ってもみなかった。


でも、その俺の浅慮で、立木を無残な姿にしてしまった。


せめて切り口を綺麗にしてから、折れた幹から元気そうな枝を選り出して、割り接ぎや切り接ぎをしてみよう。



さて、武器の強化に関し、教えてもらったやり方は……


まず、切りかかった時に、当たる刃渡りの部分に意識を集中する。


そして、刃渡りが最高に鋭くなるように、光の粒子がきれいに並んでいるイメージを持ち……


そのまま切りかかるーーっ!



「―――ッ!?」


大した抵抗も無く、小指ほどの枝が、腕を回せないくらい太い幹を、豆腐を切るように、スッと切った。


ちょ……嘘でしょ……


信じきれない俺は、再び試し切りをした。


サクッ、サクサクッ、サクッ!!


なにこれー、笑っちゃうほど良く切れるじゃーん。


サクサクッ、サクッサクッ!!


しかし、切れば切るほど、俺の既成概念も破壊され、思考をバクらせた。



あははっ、あはは、訳分かんねぇ。


おかしいだろ、コレ……


壊されかけた既成概念を再構築するために、俺の頭はフル回転した。


そして、或る疑問に行きついた。


これって……もしかして、何も手に持たず、光の粒子で剣を作って、使えばいいんじゃないか?


刃渡りに光の粒子を並べるのを突き詰めれば、剣が構成できるだろ。


そして、それは、剣を召喚するイメージというか、自分の周囲の光の粒子を利用して具現化すれば、できそうじゃないか……


もし、それができれば、同じように、盾や鎧もできるかもしれない。


光の粒子を平面や曲面に並べて、盾や鎧に造形すればいいでしょ……?


違うのかな……


スキルで装備を一式揃えることができるかもしれないなんて…夢が広がる…


ヤバいっ。


教わってない事だけど……凄くやってみたい!


あーっ!!


試してみたいー!!!



けど、止めとくか。


今は、先生の宿題【黒き理】による採集活動も残ってるし、やめとくか。


教わってないことをやって、取り返しのつかないことになっても嫌だし。


そんなことにはならないと思うけど……


気持ちを切り替えて、当初の目的を達成しよう。


採集、採集。


先生からの指示は、三種類の採集で、今まで吸収したのは、二種類だ。


一つが、轟音を上げて飛んできた投石。


もう一つが、凄い勢いで振り下ろされた木刀のような枝、じゃなくて幹。


ん-、出来ることなら全く異なる物を収集したいなぁ。


とりあえず三種類を達成させるためだけに、何も考えず、テキトーなものを吸収したら、先生に怒られるだろうな~。


それと、何度も「生き物はダメ」って先生が言ってたから、絶対に除外せねば。


とりあえず何もアタリを付けずに収集しても、【黒き理】の理解は深まりそうにないから……


ひとまず、火・水・土・風の“四大元素”ってやつを参考に考えてみるか。


土は……投石とは違うだろうけど、すでに集まっている事にしよう。


幹は、どれに該当するんだろう……土なのかな。


火ではないだろうな~。


考えても答えが出ないから、この幹はノーカウントとしよう。


さっき強化した枯れ枝も無しだ……



他の三種類、火、水、風を集めよう。


だとしても、どうやって集めようかな~


……


――ッ!!


そーだっ!


いいこと思い付いた!


「白馬将軍さーん!お休みのところ、ちょっといいかな~?」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ