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転生しても”はぐれもの”  作者: C-HAWK
第1章 転生から旅たち
57/475

第57話 戦馬召喚

改訂2023/04/14

顔に当たるカーテン越しの柔らかな光で目が覚めた。


またか……


昼寝のつもりだったのに、朝まで寝てしまった。


シンプルに寝すぎ!


ウトウトしながら、ゆったりとした時間を過ごす……眠りの喜びを、まどろみの中で満喫する……


そういう朝は、何処に行った!?


連日、こうも寝すぎると二度寝を求める欲求よりも、寝すぎた事による勿体なさから「取り返さなきゃ!」って気持ちが沸き上がる。


俺はやっぱり貧乏性なのか……


バカだけじゃなく、貧乏性まで、死んでも治らなかったか……


って、うだうだ考えていても仕方ないか……


何せ、寝すぎて、昨日使えなかった時間の分だけ、今日を充実させないと勿体ないのだから!


それに、今日のTODOは多いぞ~。


馬の召喚、試し切り、採集……


ワクワクに高鳴り始める胸を突き出すように、俺は飛び起きて自室を出た。


「おはようございまーす。」


大きく元気な挨拶とともに、1階に降りていくと、ヤマモリさんが龐徳に詰め寄っているのが眼に入った。


対する龐徳は、ただただ黙っているだけだ。


あ……、いけね。


ヤマモリさんに龐徳が従者に加わった件を話さず、疲れに身を委ねて、寝てしまったんだった。


「ごめんなさい。彼は昨日加わった私の従者です。」


俺は、ヤマモリさんと龐徳の間に、体ごと割って入った。


「ラゴイル様、おはようございます……ん?……今、ラゴイル様の従者とおっしゃいましたか。」


「そうっ!そうなんですよ~。いや~、説明も紹介もせずに申し訳ないです~。一緒に城から逃げて来たんですが途中で逸れてしまって……」


「そんな話、クマエから聞いてませんでしたが……」


「ははは、あれ、おかしいな。うっかり忘れていたのかな?」


「うっかり?クマエに限ってそんなこと……とはいえ、困りますよ。ラゴイル様の身の安全の確保には……」


「ホンット、すいません!それと、今日はちょっと急用がありまして、これから彼とすぐ出ますんで、失礼しまーす。」


慌てて龐徳の腕を掴んで、そのまま先導しログハウスを出た。


「馬は……」


小さな声で寂しそうに龐徳がつぶやいた。


「言っただろーっ!昨日の白馬はお前のじゃないの!!」


「えーーーっ!」


「いやいや、じゃれる前に言っただろ!じゃれるのに夢中で忘れたか?」


「そうですが……主上!」


「何ッ!?」


「私はあの白馬を屈服させました!!」


「だからぁ、そういうんじゃないんだって!!」


如何に武に関係しているとはいえ、何でもかんでも力で奪う奪われるって……そんなにシンプルに物事出来てないんだよ。


大好きな馬のこととなって、思考回路が短絡してしまったか。


「……」


俺の説明に不足しているピースを頭の中で探し、必死で組み合わせているのか、龐徳は黙ってしまった。


そのまま脳内の回路を復旧してくれ!


って、それはそれとして……


「今日も祠の近くに行くよ。」


「御意……」


「はぁ……そこで、お前専用の馬も用意するからッ!!」


「御意ッ!!」


返事とともに、先導が代わり、龐徳が俺の腕を痛いくらい引っ張った。


「つよいつよい」


「はっ!申し訳ございません。」


慌てて手を放す龐徳は少し恥ずかしそうにしている。


「ははは、いいよ。気にして無いから。気持ちの切り替え速くて助かるよ。今日もよろしくね。」


「御意」


お読みくださり、ありがとうございます。

また、ブックマークや評価、大変励みになります。

引き続き、楽しんでいただけれれば幸いです。

花粉症の季節になり、頭がボーっとしがちですが、頑張りまーす。

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