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転生しても”はぐれもの”  作者: C-HAWK
第1章 転生から旅たち
56/475

第56話 慣れて来た白と黒の世界 その2

改訂2023/04/14

「美人かどうかなんて人それぞれ感じ方が違うでしょ?」

「相手が意図的に混乱させようとする場合の耐性ならあるけど。」

「あなたが今欲しいって言ってる耐性って、相手になんの加害意志が無いのに、貴方が勝手に取り乱すのを抑える耐性って事でしょ?」

「そんなもの……自分で気持ちを切り替えなさい!!」

「それが出来なきゃ、精進しなさいッ!」

「この未熟者ッ!!!」


ちょ……一つ言うと十返って来た


まじで、矢継ぎ早に、言いたい放題だな。


でも……仰る通りですね。


勢いに押されたわけではない。


先生は俺の意を正確に汲んで、アドバイスしてくれている。


かなり棘の生えたアドバイスだから受取の際に痛みが走り、無理やり留飲を下げられた。


「聞く気になったかしら?」


「はい……脱線してすいませんでした。続きをお願いします。」


先生は、フーーっと溜息をついて、話を再開した。


「明日は色々吸い込むイメージを持ちながら左手をかざしなさい。」


「はい。」


「ちょっと確認をさせて貰っていいですか?」


「何よ。まだ話の腰を折る気?」


「いえ、そんなつもりはありません。念のための確認です。何でも吸い込めるなら、あんな怖い思いしなくても良かったんじゃないかな~って思いまして……」


「うるさいわね。いーのよ、あれで。結局のところ、そういう使い方になるのだから!」

「それに、テスト時に脅威の対応として学べば、本当の脅威の時に落ち着いて対応できるでしょ!」


「分かりました……」


「明日、スキルテストとして吸い込むのは、生き物以外のいろんなものにしなさい!」


「はい。」


「いーい?生き物は障っちゃ駄目よ!めんどくさい事になるから!!」


「はい。分かりました。」


「宜しい。」


「生き物以外を吸収するとして……目安とかありますか?数、量、種類……」


「そうね……最低でも全く違うものを3種類ぐらい吸収しなさい。」


「了解です!3種類集めたら……☆2ですか?」


「そんなわけないでしょ。とにかく集めなさい!」


「がはは。まぁまぁ、肩の力抜いて。な!」


「ジジイ!次はあんたの番でしょ!」


「はいはい。」


すると、瞬く間に白一色の世界に変わった。


「馬の召喚じゃったな。何か気になる事があるんかのう?」


「はい。召喚した馬を後から強化する事や、別の生き物にすることって出来るんですかね?」


「なんじゃ、そんなことか……当然できるよ。」


当然なんだ……


「えーっと……いつも通り念ずればいいだけ?」


「そうじゃ。」


「コストは?」


「ん-、サイズアップするなら不足分の粒子かな。召喚の時と同様に周囲が暗くなるぞ。サイズダウンなら、余った粒子がお前さんに戻ってくる。」


「すると、俺は戻ってきた分強くなる?」


「強くなるというか……粒子がストックされるって感じじゃな。」

「そもそも最強じゃから、粒子が増えて強くなるとか……そういうんじゃないんじゃ」


ははは、そうでしたね。


心の中で乾いた笑いが響いた。


「という事は、召喚とか関係無しに、周囲の粒子を集積してストックすることってできる?」


「うーん、できるじゃろうな~」


「例えば、三日間に渡り、日中の粒子を集めて、ストックとか?」


「えぐい事を考えとるなぁ……三日間も、対象地域は真っ暗になるぞ!何を考えとるんじゃ。」


「集めた光の粒子を使って、光の巨人の大軍団を召喚……なんてね。」


「馬鹿たれ!そんなもの、目的も無いのに考えるな!」

「そういうとこじゃ、未熟者って言われたじゃろ!!」


「はーい。」


何だか今日は、やけに怒られるなぁ。


いざスキルを使い始めると、教えている側としては心配が先行するのかもしれないな……


「む……今日は、これだけか?」


「うーん、そうですね~他にも聞きたいことがあるんですけど、試し切りテストも済ませていないので……」

「済ませてからに次の事を教えて貰う事にします。」


「そうじゃな。毎日焦らず、1つずつ着実に!大切な事じゃ。」


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