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転生しても”はぐれもの”  作者: C-HAWK
第13章 ルーロック山(後編)
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第42話 変装の手引き2

五人がローブを脱いで姿を見せてくれた。


さっきの容姿端麗発言は……自画自賛じゃなかったんだな……


改めて見ると、「モデルやってます」「雑誌の取材を受けたことあります」って言われても誰も文句を付けない容姿をしていた。


パーティで一番小さいのはエレナ、次は俺か……


え……?


俺前から2番目!?


「脱いだよ。」


「ねぇ、ローブは?」


「あ……ごめんごめん、ちょっと並んでもらっていいか?グラーシュも、何となく背の高い順に並んで……」


六人がお互いに背を見比べながら一列に並んでくれた。


「並んだよ!新しいローブ頂戴っ!!」


マコトの一言に我に返った。


いかんいかん、ついつい見比べて、目に入ったグラーシュに我を忘れて見とれてしまった……


久しぶりにまじまじとグラーシュの全身を上から下まで見たけど、グッとくるなぁ……


じゃない!!


俺がパチンと指を鳴らした。


次の瞬間、六人ともふわっと、白いローブを身にまとった。


「え…何…?」


「何が起きた?」


「軽っ!!」


「何これ?何で出来ているの?」


「ひひひーっ、内緒!」


「魔法……じゃないよね?」


「それも内緒っ!」


「いーじゃん、教えてよッ!」


「あのさぁ、リンゴって何でリンゴなの?って訊いて、納得できる答えってある?」


「リンゴの話なんてしてない!はぐらかさないで!」


「はぐらかそうとなんてしてないよ!要するに、そこにある物としてそういう物として享受しなさい!!」


ごめんな、マコト……教えようにも、俺も良くわかってないから、教えれないんだわ。


教えるなら嘘を教えたくないし……


「ルラン、マスクは?」


「ほい!」


もう一度俺が指を鳴らすと、5人のダークエルフの顔がマスクで覆われた。


「お面?」


「え?」


「目以外全部覆っちゃうの?」


「そうしないと、褐色の肌とエルフ特有の整った顔が隠れないでしょ。」


「これ、すごい!どうなってるのか分からないけど、顔にフィットするけど、口の動きや表情を邪魔しない!」


「ねぇ、ルラン……」


驚嘆の声を上げるダークエルフ達の中からマコトの疑念が音になって飛んできた。


「だからー、内緒だって言ってるでしょッ!」


「は~いっ」


「まぁ、フードの中を覗き込まれたら長い耳は見られちゃうし、褐色の肌もバレちゃう。仮面から出ている眼も凝視されたら赤いのがバレるけどさ。随分とリスクは軽減されていると思うよ。」


「そうだね。」


「それに……」


俺は自分の頬を指差して言った。


「お互いの頬を見比べてみて」


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