表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生しても”はぐれもの”  作者: C-HAWK
第13章 ルーロック山(後編)
466/475

第35話 雷作りのコツ5

「雷魔法は秘伝で口外できず、実は二人とも……ってか、アジトで待つ三人も雷が使えるってことは無いの?」


「秘伝って……ルラン、何バカなこと言っているの?使える訳ないじゃん!」


マコトが俺に食って掛かって来た。


「なんで?」


「はぁ、ルランってホント……まぁいいや。」


「ってかさ、イチオとマコトは三人より先行したんじゃない?」


「先行?」


「グラーシュが雷作ったの見たでしょ?作れるんじゃない?」


「バ……はぁ……私たちが仮に同じ方法で雷を作ると、多分魔力が足りなくなるよ。」


「え…どういう事…?」


「ハッキリ言って、氷と風作って、それから雷作る……めっちゃ迂遠じゃない?魔法効率が悪いのよ。グラーシュは、水も風も加護を持っているから、その辺が大幅にカバーできているから出来るんだと思う。」


「なるほど……そういう事か。でも、あれはあくまで雷のイメージを持ってもらうために実践してもらっただけだから……」


「でも、先の大戦のミーヴを守った光の壁の話をヒントにしたから、作り方は有ってるんじゃないかな。」


俺の後ろに座るイチオも話に加わってきた。


「そうかなぁ……作り方は良いかもしれない……だけど、効率が悪くて魔力消費がデカすぎるよ……お?だから、二山のエルフが総出で光の壁を生成したのか?」


「規模も規模だったからね。」



「でも本当にこの作り方だったなら……」


「うん、当時はエルフの数が物凄い多かったのか……それとも」


「そうだね。考えにくいけど、賢者の石があったのかも。」


イチオとマコトは何やらぶつぶつ話をしているけど、確証の無い話になってきてるなぁ……二人には妄想を楽しんでもらうとして、そんなことより……


「グラーシュ、当分は時間を見つけて雷作りね。」


「はい!」


「俺はアレだから、よくわからないからさ。訓練では同じ方法で雷作ってもいいけど、この方法はさっきマコトが言ってたように迂遠だから……」


「直接雷を作れるように、ですよね?」


「そう!できそうかな?」


「雷の作り方がイメージできたので、多分できそうな気がします。」


す…すげぇ…


俺はあくまで科学的に雷が出来る過程を魔法で実践できるように話をしただけで、グラーシュは雷が出来る過程を体現して体感したんだもんな。


そして、雷の本質を捉えて直接作ろうとしている……


俺にできることは、グラーシュのやる気を削がないようにしつつ、信じてそっと見守る事だけか。


「そしたら、直接雷を生成する魔法の訓練って事で宜しく」


「はいっ!ありがとうございます!!」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ