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転生しても”はぐれもの”  作者: C-HAWK
第13章 ルーロック山(後編)
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第27話 参拝再チャレンジ

「すいませーん。祠にお参りに来ましたーッ!」


爽やかな朝の参拝らしく、元気よく社務所に挨拶した。


「はーい!」


返事と共に巫女のエルフが顔を出した。


ん-、エルフの巫女もなかなかグッとくるなぁ。


神様に仕えているからなのか、それともコスプレ的な……


しかし、巫女の顔はみるみる青冷めていく。


「ひぃぃぃーーっ!?」


小さな悲鳴を上げながら尻もちをついてしまった。


ゆっくりと巫女の視線の先を辿ると、フードを外したイチオとマコト。


あ、やば……ダークエルフ連れているんだった。


やいのやいのやっているうちに、俺もグラーシュも馴染んでしまったけど、ダークエルフ連れはマズかったな。


「ちょ、なんでフードを……」


「だって、被ったままじゃ神様に失礼でしょ。」


まぁ、そうだよね…そういう意見もあるよね…


こりゃぁ巫女さんを説得するしかないな。


「大丈夫です。悪いダークエルフじゃないですから。」


「そ……そうなんですか!?」


腰を抜かしたまま弱弱しくも必死で応対をしてくれる様子に、


「改心して、今はとってもいい子達なんです。」


「ほ、本当ですか!?」


「はい。同胞を襲う事はしません。それに、ここでお参りを済ませたら、ルーロック山を下りますので、ご安心ください。」


「私も、これが最後のお参りになりますので、是非、お参りをさせて下さい。」


イチオに続きマコトもいつになく真剣な顔で訴えていた。


「分かりました……お参りを許可しますが立ち合います。」


「「ありがとうございますッ」」


「では、こちらへ」


巫女の後ろをついて本殿に向かった。


マイール山と同じく、とても質素な木造家屋の中心に、小さな“祠”があった。


これに、お参りか……ここからが本番だ。


「ルラン様、お先にどうぞ。」


グラーシュが声をかけてくれた。


「分かった。今度こそ!」


祠の前に立った。


隣にマコトが、立ってくれた。


「あれ?イチオじゃ?」


「細かい事は気にしないの!」


俺、マコトに感謝される事なんてしたっけ……?


まぁいっか。


「作法とか、有るんだっけ?」


「マイール山でもやったんでしょ?そんなの無いよ。ちゃんと念じてね。」


「了解。」


この神社っぽい造りを前にすると、二拝二拍手一拝しか思いつかないんだよな~。


前回はそれでだめだったから他の所作が気になるけど、これ以外は知らないし。


確か、神社の系統によっては少し違うんだっけ……


ま、いっか。考え出すとキリが無いし、躊躇してたら隣のマコトに怒られそうだし。



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