表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生しても”はぐれもの”  作者: C-HAWK
第13章 ルーロック山(後編)
454/475

第23話 割切が肝心

ラムーに俺とイチオ、ストークにグラーシュとマコトが乗って、ルーロック山を疾走している。


ラムーの手綱はイチオに任せて、俺は生成したリクライニングする特製後部座席を倒してまったり乗馬してウトウトしていた。


しかし、中々着かない……


俺は体を起こしてイチオに状況確認することにした。


「イチオ、もしかしてルーロック山の祠って結構遠いの?」


「うん。七合目くらいにあるかな。」


「え……マジ……?」


ラムーは平気そうだけど、ストークには少し疲れが見えてきている。


「このペースで走って、いつごろ着きそう?」


「ん-……多分だけど、深夜……」


「深っ……!?やめやめ―ッ!今日はこの辺で良さそうなところを見つけて野営しまーすッ!」


「え……?」


「無理しても仕方ないし、俺、疲れちゃった。」


「嘘だーッ!さっきだって、アジトの前でごろ寝してたじゃん!?今だってラムーの背で寝てたくせにッ!」


突然脇からマコトのツッコミが入ってきた。


「寝てないッ!イカレエルフの事を熟考していましたーっ!」


「マコト!ルラン相手にマジになっても仕方ないよ。多分、ルランはアレだから。」


「アレって?」


「んー、本物ってやつかな。」


「分かった。」


ちょっと待て、本人を前にお前らは……


「ルラン様、あの辺にしましょう。」


意に介さず、グラーシュが野営地候補を指さした。


やっぱりグラーシュが一番だ。


「りょうか~い。到着次第速やかに野営準備に取り掛かってください。イチオとマコトはグラーシュの指示に従う事―!」


「「はぁーいっ」」


気怠そうな返事が返ってきた。


「まぁ、実際に体を動かして準備しているうちに野営の準備も楽しくなるから。」


「で、ルランは何するの?」


マコトが俺の顔を覗き込んできた。


「え?俺はほら、火を付けたり、色々だよ。」


「そんなのルランじゃなくてもできるじゃん。ルランも一緒にグラーシュの御手伝いじゃない?」


あ……


そうだったぁ……グラーシュも火属性ゲットして、ファイアを使えるようになったんだ!!


ヤバい、俺の特権であり特務だった“火の確保”が……


俺の野営における存在意義が……


馬の世話はストークに怒られてできないし……


俺だけにできることは焚き火用の木材の供出しかない?


どうしよう。さすがにそれだけって訳には行かないぞ……一緒に雑務しなきゃだ。


焦る俺にマコトはニヤニヤしている。


「なんだよ。」


「大丈夫だよ、実際に体を動かして準備しているうちに楽しくなるらしいから!」


「くっ……分かったよ。」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ