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転生しても”はぐれもの”  作者: C-HAWK
第13章 ルーロック山(後編)
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第10話 鬱仕事から無事に帰還

あぶねーっ。


何とか切り抜けた。


あの感じだと、この家の人は食料の提供をしていた可能性が高いな。


もっとちゃんと食事持ってきた人を見てれば、ここでの調査できたのに……


特に、毒入りの食料を提供した2人組。


フードを目深に被っていたから顔は見れなかったし……ってか、あの時は毒殺に繋がるなんて思っていなかったからなぁ。


まぁ結果論を言っていても仕方ないか……


ラムーに跨り、鬣を撫でると落ちついてきた。


まずは集落の外で待たせている2人と合流だ。


光の粒子を集落の外周に散布してっと……見つけた!


間髪入れずにラムーが走り出すと、あっという間に合流できた。


「お待たせー!無事に帰してきたよ。」


「え?……何もなかった?」


「特に何もなかったよ。質問攻めにあいそうになったけど、なんだかうまく切り抜けれた。」


「そうなんだ。」


「で、何か分かったことあった?」


「ん-、なんか、人間いたよ。」


「え?エルフの家に人間が?」


「住み込みで色々教えてもらっているらしいけど……やっぱり変な事?」


「ん-、あんまり聞かないかな。でもあの家なら何を使っていてもおかしくないか……」


「とにかく遺体は全て帰せたわけだ。マコト、案内有難うね。とりあえず出発するか。」




ラムーが速いのは分かっていたけど、ストークも意地なのか、グラーシュとマコトを乗せているというのに飛ばしてくれた。


御陰で、日が落ちる前にダークエルフの待つアジトに到着できた。


「アルディ、エレナ、お疲れ様~。異常無し?」


「お疲れ様です。異常有りません。」


「了解、もうちょっと見張っててね。」


「「御意。」」


「誰か出てる~?」


「いえ、全員中に居ます。」


「ありがとう。それじゃ俺達も入るか。」


三人で洞窟に入り始めるとマコトが話しかけてきた。


「ねぇねぇ、ルラン。」


「ん?」


「一番強いのはルランなの?」


「そうだな~。」


1番強いとか……


そういう物事の一面だけを捉えようとする幼さが、闇落ちを招いているんじゃないのか?


って訊きたくなったけど、また喧嘩になっても嫌だし……


「俺は強い方だと思うけど、俺は魔法も使わないグラーシュに何度も倒されているから、一番強いのはグラーシュだろうな。」


「「えーーッ!!」」


マコトの驚嘆の声に、グラーシュの声まで混じっていた。


「そーなの?どうやってルラン倒したの?」


マコトはグラーシュの両手をそっと掴み、上目遣いでグラーシュの顔を見上げて迫る。


「え……私、ルラン様を倒したことありましたっけ?」


困り顔のグラーシュは、マコトの向けた矛先をノータイムで俺に逸らしてきた。


身に覚えが無いのか……


相撲では豪快に投げ飛ばされましたし……


それ以上に食事の席とかで何度も失神まで追いやられていますが……


「グラーシュにとって俺をやっつけるのなんて、朝飯前でさ。些末過ぎて覚えてないんだろうね~」


「魔法無しで無自覚に倒すのか……グラーシュも相当ヤバいね。」


ははは、間違いなく相当ヤバいよ。


でもマコトは負けないんじゃないかな~って言うとまたややこしくなるから、この辺で止めておこう。


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