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転生しても”はぐれもの”  作者: C-HAWK
第13章 ルーロック山(後編)
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第4話 野営地で意思確認

「この辺が良いと思う」


マコトの一声で、今日の野営地が決まった。


土地勘のあるマコトのおかげで、水にも困らない安全そうな洞穴を確保することが出来た。


中に偵察用の光の粒子を飛ばしたが、虫やコウモリが少し居るくらいだ。


念のため、グラーシュにフォグパレスを張って貰って準備完了。


グラーシュが火属性まで持ってくれたから、フォグパレス内で俺の点けた焚火も弱められることなく快調だ。


あ……嫌なこと思い出しちゃったな。


溜め込んでいても仕方ないから、ぶつけてきた本人にぶつけよう!


「マコトさぁ。」


「んー?」


「俺らに一回火の玉ぶつけてさぁ。」


「うん。」


「で、その後、5人のありったけのマナ使って、えげつない火の玉?ぶつけてきたじゃん。」


「えげつない火の玉って……まぁいいか……そうだね。」


「アレってさ、水蒸気爆発を狙ったんだよね?」


「そうだよ~。ルラン、魔法のこと全然ダメダメなのに、そういうことは分かるんだね~」


褒めてない……よな。


ここで突っかかってても話が進まないから、スルーして……


「全部吹き飛ばすつもりだった?」


「うん。」


「ヤバ……」


エルフの森なのに、吹き飛ばすとか……ダークエルフになると思考回路がぶっ飛ぶのかな。


「いや、ヤバいのはルランの方。アレ、どうしたの?吸収したの?」


「まぁ、そうだね。」


「はぁ!?冗談で聞いたのに……気色悪っ!」


「ははは、それはイイとしてさ。そうなると何が良いのかなってさ~」


「何が?」


「いや、『フォグパレス最強じゃん!!』って思って買ったのにさ。こんな弱点があるなんて……他の防御魔法も必要なのかな~ってさ。」


「え?フォグパレスを買った?どんだけ金持ちよ……信じられない。」


「ふふふ、凄いだろ。こう見えて割とカネ持ちなんだよね。」


「ホント、変な奴。」


「じゃなくて!!」


「何?」


「フォグパレス以外の何かじゃないと、防げないって事でしょ?」


「そうだね。」


「何がある?」


「何って……そもそも、ルランは魔法使えないでしょ?だったら考えても仕方ないんじゃない?」


「いや、グラーシュに覚えて貰って使いこなせばいい……今は!」


「“今は”って……ルラン、凄いね。諦めてないんだ。」


そりゃそうだよ。


せっかく魔法が使える世界に転生したんだから、ぜってぇ諦めねぇ!諦めらんねぇ!!


「でも、グラーシュが四属性使えるからって、追加の防御魔法はお勧めしないな~。」


「なんで?」



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