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転生しても”はぐれもの”  作者: C-HAWK
第1章 転生から旅たち
43/475

第43話 スキルアップへの挑戦

改訂2023/04/14

召喚は成功した。


あとは、この周囲の暗闇か……


おじいさんの言っていた通りならば、召喚と同時に辺りは暗くなった後、10分位は元に戻るのに要するらしいし……


“自分から光の粒子を消費した分の補充も、周囲から吸収して補う“っておじいさん言ってたなぁ。


これって、自分のストックをすべて使いきって周囲から補充しているかな。


一部って言ってたような気もするけど、もしストック全てを使って、不足分を周りから補っているなら、この周囲の暗いうちは、自分から光の粒子を持ち出すこともできないってことかもしれない……


それに、周囲も暗いから、周囲の光の粒子を使うこともできないって事か。


つまり、この間は【黒き理】しか使えないって事だろうな。


緊急事態でいきなり召喚するなら、ストックで済む分にしないと、【白き理】を使えなくなるかもしれないのか。


ストックで済む分となると、自分の体よりも小さい……小動物とか子供サイズか……


基本的に、平時のうちに召喚を済ませておく必要があるな。


うーん……教えてもらったことを実際にやって学ぶことって多いなぁ……


その点は、前世でも、ここでも同じか。



逆に、これだけ周りが暗ければ、【黒き理】の実験し放題な絶好の機会だな……


だけど、まだ周囲の闇を使ったスキルを教わってないから、ここは指を咥えて明るくなるのを待つしかないか。


待つのも仕事……この点も前世と同様か。


俺は、テキトーな石を見つけて腰かけた。


龐徳も近くに待機してくれた。


「久しぶりの現世で、周囲が気になるようなら、散策してきてもいいからね。」


現状は危険が及んでいないから護衛は必要ないだろうし……


あ……、現世ってのは語弊があるか……俺や龐徳のいた世界線じゃないから。


「いえ。大丈夫です。」


「そうか。まぁ、気になったら声掛けてね」


「御意」


……


龐徳…俺の従者…


嬉しくなって、ついチラチラと見てしまう。


あれ……?


もしかして、呼ばれて出て来たってのに、やる事無くて暇してる?


お前はやる事無いかもしれないけど、俺には宿題は残ってるんだよね~。


ん……?


脅威に対して左手をかざすって宿題は、龐徳に手伝ってもらえばいいんじゃないか。


龐徳は他人じゃないし。


チラッと見ると、龐徳は静かに傍に立っている。


こうして俺が思考を巡らせている間も、怠惰な様子を見せずに、周囲に警戒をしてくれてる。


いや~、有難いわ~。


丸腰の龐徳でも、死に損ないで病み上がりの俺なんて、比べ物にならないくらい逞しい。


心強すぎるわ~。



そういえば、10分で周囲が明るくなるという事は……


言い換えると、10分で再召喚可能ということか。


10分で一人ずつ英雄を召喚するとして……


晴れた日の正午近辺を利用すれば……


計算上は20人位の召喚ができそうだ。


一個小隊を20人の英雄で構成、全員騎馬なら……ヤバいな……


その時、俺は少尉様かな……むふふ……


……はっ!!


一瞬だけラゴイルの気持ちが分かったような気がした。


なるほどね~、ラゴイルは素直な人間だったのかもしれないな~。


何処で脱線したのか……


じゃない!


今は召喚実践中だ!


理解を深めるためのイメージをせねば!!


20人も一日に召喚するとなれば、天気の良い日の正午前後に、召喚中の土地が、何度も明るくなったり暗くなったりする訳か……


気付いた人からすると、怪しい事この上ないな……


ってか、この世界で、流通している望遠鏡は、どのくらい優れているんだろうか……


それに、千里眼系の魔法…きっと有るよな~…どのくらいの距離までカバーしているんだろう。


いっそ、完全な無人島を見つけて、召喚専門に俺が利用できれば……


うーん、今回は召喚の必要性が迫っていたから強行したけど、次回以降はいろいろと周囲の環境や条件を確認の上で、計画的に行う必要がありそうだな。


ご利用は計画的に……か。


まったりホゲーっと考えを巡らせているうちに、徐々に周囲が明るくなってきた。


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