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転生しても”はぐれもの”  作者: C-HAWK
第12章 ルーロック山(前編)
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第16話 後の祭り

なんだか、俺は何も悪いことをしたわけじゃないんだけど、罪滅ぼしというか、なんかしてやらないといけない様な気がしてきた。


でも、光学迷彩を使ったままでは、何もしてやれんなぁ。


かといって、今ここでいきなり光学迷彩を解いて「俺見てたよ!」なんて登場したら、間違いなくややこしくなるな。


もう少し様子を見るか。



・・・



戻ってきた5人とここで待機していた5人は、ローブの下の格好が違うことが分かった。


それだけじゃない。


なんというか、戻ってきた5人の方が、男女問わず、ローブから出ている手や足が筋骨隆々で、逞しい感じだ。


もしかすると、この前マサオを襲っていたのもこの5人か。


亡くなってしまった5人のダークエルフの仲間という事は、この5人も性格はさほど悪くは無いのだろう。


マサオを襲っていたのも、殺すためではなく、拘束するくらいで留めたかもしれないな。


マサオの護衛は過剰防衛に出たから酷い結果を招いたのかもしれない。


現在、マサオは保護・・・じゃない、軟禁されている訳だから、結果的に、ダークエルフの狙い通りになった訳だ。



とにかく、今日のところはここを出よう。


外に飛び出したダークエルフ2人が、早々に御礼参りに行かなかった事からすると、毎度通い詰めていた特定のエルフによる差し入れって訳じゃなかったんだろうな。


アジトの外に出て、状況確認をしてみたものの、アタリを付けれなかった・・・ってところだな。



でも、ダークエルフもエルフで・・・そのエルフを殺そうと思って毒を仕込んだ食事を持ち込めば、その時点でダークエルフに変化してしまいそうだ。


ということは、あの食事を持ち込んだエルフ2人組は、食事に毒が仕込まれていたって知らなかったって事か?


誰が作った食事なんだ?


エルフが殺意を持たずに、毒入りの食事を作ったとしたら・・・ダークエルフにならなそうだな。


逆に、毒と思わずに、珍しい調味料だと思って入れてたとしたら・・・ダークエルフにならずに、毒入りの食事の出来上がりか・・・


考えていても、ダメだな。


ひとまず、次の差し入れを待ち伏せしますか。


運よく、もう一度同じ2人組が来ればいいけど・・・。



まぁ、別のエルフが来ても、ここに通す訳には行かないか。


洞窟の中に充満する怒りと悲しみからして、訪問してきたエルフに問答無用で襲ってもおかしくない。


そんなことになれば、憎しみの連鎖で、ダークエルフがダークエルフを呼ぶことになってしまいそうだ。


とにかく、次の差し入れエルフは、身柄を確保して情報収集にご協力いただきますか・・・。


俺は洞窟を出て、広く偵察用の光の粒子を散布して・・・。


あとは物思いにふけりながら、待つことにした。



・・・



・・・・・



1人で待ち伏せしたら、寝れんじゃん。


アルディか、エレナでも呼ぼうかな。


いや・・・ダメか。


どちらを呼んでも、グラーシュのところにもう一度召喚することは出来そうにない。


となると、もう1人召喚・・・するなら、ストックの多い闇の粒子かな・・・。



あ?


誰か来た!!


リアカー引いてるから、また食事の差し入れかな。


さて、職務質問・・・じゃない、お話を聞いてみますか。


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