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転生しても”はぐれもの”  作者: C-HAWK
第12章 ルーロック山(前編)
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第14話 アジト潜入開始

俺は、ここにダークエルフのアジト潜入しようと思ってきたんだ!


ってことで、当初の予定通り、洞穴に入っていくダークエルフ2人を追った。


中は一本道。


しばらく歩くと広間に出た。


広間の真ん中で焚火を、囲むようにダークエルフが3人寛いでいた。


「おー、飯だー!」


「また持ってきてくれたの。」


「待ってましたー!」


3人とも運び込まれた食事に気が付き、歓喜を上げた。


エルフに確固たる殺意を持つと、ダークエルフに“闇落ちする”って聞いていたから、もっと殺伐としていると思ったが、拍子抜けだ。


こちらとしては、食事の時まで殺伐としているような場所に居たくも無いから、これでいいんだけど。


それとも、今回のダークエルフは同じターゲットだから、仲良くできているのかもしれないな。


「ちょっと、まだ食べ始めるの待ってよ!」


「なんでだよ!」


「ポーションとか毒消しも差し入れしてもらえたんだよ。運び込み手伝えよ!」


「マジかよ。」


「分かった。」


「まだあるのー?」


3人とも立ち上がって2人に付いて行った。



少しすると、5人が仲良く談笑しながら帰ってきた。


「すぐ食べようぜ~。」


「えー、待たないの?」


「きっとすぐに戻ってくるよぉ。」


「え?まだ帰ってこないでしょ。寝静まるまでの監視に行ったんだろ?」


「そうだけど、あのヤローは、酒でもかっ喰らってすぐに寝るだろ。そしたら・・・」


「だとしても、ここまで戻ってくるには、まだまだ時間かかるって。」


「言われてみればそうか。自分たちの分だけ食べちゃうか。」


「そうしよう!」



フードを取って食事を食べ始めた5人は、いずれも顔立ちから20前後くらいの若者だ。


「なんだ、お前食べないのか?」


「ちょっと、食欲が・・・」


「何言ってるんだよ。食えよ。こうして飯にありつけるだけ有難いってのに。」


「でも・・・」


「少しくらいは食べないと、いざって時に動けないぞ。」


「そうだよ。」


周りを見渡しながら、少しずつ口に運び始めた。



「ぐぅぅ・・・」


突然1人のダークエルフが呻きながら横たわり悶絶し始めた。


次々と苦しみだすダークエルフ。


提供された食料に毒でも入っていたのか?


最後に食べ始めたダークエルフは軽度な症状のようで、慌てて食べたものを吐き出すとともに、毒消しを4人に飲ませ始めた。


飲まされたダークエルフは、落ち着いて静かになった。


ひとまず落ち着いたのか?


軽症のダークエルフも最後に毒消しを飲んで寝てしまった。



転生してからこっち、食中たりとかした事が無いのは、グラーシュの御陰だわ。


まぁ、この様子だと、ここに居るダークエルフは本日の営業が終了っぽいから、監視に出ているダークエルフを入り口で待つか・・・。


ダークエルフたちの真ん中に、俺の持っていた毒消しとポーションを置いて、入口へと向かった。




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