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転生しても”はぐれもの”  作者: C-HAWK
第12章 ルーロック山(前編)
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第11話 早速試運転

「それじゃ、マサオ、良い子にしてるんだぞ。」


「はいはい。」


「また来るね。いい子にしてるのよ。」


「はーい。」


最後まで俺とグラーシュに対する態度の違いが気になったけど、有益な情報を得れたからと納得してマサオの居宅を後にした。



「ルラン様、この後はどうされるんですか」


「とりあえず、さっきのグラーシュの修行所に行こうか。」


「はい。」



マサオに教えてもらった魔法を、早速試すために、もう一度森に戻った。


「さて、さっき教えてもらったエアーバッグなんだけどさ。」


「はい。」


「マナを空気に変えるんだよね?」


「そうです。」


「バッグの形は、大きくすれば布団になるってマサオが言ってたことから、自由自在って気がするんだけど。」


「そのようですね。」


「例えば・・・」


俺はグラーシュに俺のゲートの中で加工した親指ほどの小さな茶筒を見せた。


「何ですか?」


「10kg分の空気をこんな形の筒の中に押し留めるじゃない。で、敵に向けて空気を開放したらどうなる?」


「?」


「思いっきり空気の塊が当たって、“打撃”を加えれそうじゃない?」


「?」


ん-、グラーシュの反応が鈍いな。


でもまぁ、ウォーターニードルも昇華させたグラーシュだから、きっとうまいことやってくれるだろう。


仮に、上手いこと昇華できなくても、次の緑魔法の修得の糧になるだろう。


きっとなる!


というわけで・・・


「まずは、エアーバッグの熟練度を極限まで上げようか。その過程で、バッグの形をこの木筒くらいのサイズにしてみて。」


「はい。」


グラーシュは、“習うより慣れろ”タイプというか、“体で覚える”タイプだからな~。


もしかすると、俺のイメージしていること以上の何かをしてくれるかもしれない。


分からんけど。


でも、俺が潜入捜査をしている時間をエアーバッグの、ってか緑魔法の理解に当ててくれれば御の字。


「ルラン様は?」


「あ、俺は独りでダークエルフのアジト?に潜入捜査してみようと思うよ。」


「ひっ、独りで?」


「そう。この前試した光学迷彩があるから、きっと大丈夫だよ。」


「本当に大丈夫ですか?」


「多分ね。そんなことより、侯爵がさ、代金の引き渡しの時に言ってたんだけど、格闘技イベントをグラーシュのために開いてくれるって。」


「えーーーー!!ホントですか!?」



単独潜入する俺を心配してたんじゃなかったんかい。


気を逸らせようと思って言ってみたものの、あまりにも豪快に気が逸れてくれて、なんかちょっと悲しいわ・・・それでいいんだけどさ。


「本当だよ。詳しい話は教えてくれなかったけど、ルーロックの用事が済んだら、別に何の準備もしないで城に来いってさ。」


「わかりましたっ!」


テンション爆上がりで、今にも伐採・・・じゃない、訓練を始めてしまいそうな様子だ。


「それと、ブーツなんだけどさ・・・グラーシュ?」


テンション爆上がりの御様子で全く聞く耳持たずかい・・・そのピンヒールで平気なら別にいいけど、


森の中とか歩きにくくないかい?


ストークに乗って移動していることが多いからあまり気にしてないのか。


聞いてない!とか後で言われるの嫌だから、話しておきたいんだけど・・・。


「もしもーし、グラーシュ~、おーい。」


「は・・・はい。」


「ブーツ!」


「え?ブーツ?」



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