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転生しても”はぐれもの”  作者: C-HAWK
第11章 ミーヴ(後編)
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第52話 サプライズ

そう言えば、銀貨を大量に仕入れろって先生に言われてたんだっけ。


先に金貨を大量に仕入れてしまったが、大丈夫かな・・・。


まぁ、おじいさんが付いているから、きっと大丈夫だろう。


ってか、銀貨は・・・どうやって集めるんだ?


普通は銀貨より金貨の方が集めにくい筈なのに・・・。


俺には、銀貨集めの方がハードルが高いかも・・・。


「侯爵、ちょっといいですか?」


「なんだ?もっと報酬を寄越せとかいうんじゃないだろうな!」


「違いますよ。銀って何処で手に入ります?」


「銀?」


「銀を仕入れたいのか?それとも銀山を探しているのか?」


「んー、銀山で!」


「知らん。」


「そうですか。」


「でも、エシベ山か、アフダム山の周辺なら銀鉱石が採取できそうな気がするなぁ。」


それ・・・なんか当分先の様な気がするんだけど・・・。


まぁ、1つずつやっていけば、いずれ手に入るって事かな。


先生にはもうしばらく待ってもらう事にしよう。



「そうですか。了解です・・・さて、貰う物も貰いましたし、私はこの辺で失礼しますね。お取引、有難うございました。」


「ちょっと待て!入山時のゴブリン撃退分と鬼士燃刃撃退分がまだだ。」


あ・・・そう言えばそうだ。


すっかり忘れてた。


「おい、持ってまいれ!」


「かしこまりました。」


執事が退室した。


程無く、執事が入室してきた。


手には仰々しいトレーを持っている。


トレーには、カードが1枚乗っていた。


「そのカードは、身元保証だ。分かり易く言えば、ギルドカードみたいなものだな。」


「身元保証?」


「どこに行っても、それを出せばお前のことを、このアマリア・ミーヴが保証していることを示すことができる。」


1人の付き人が、スッと前に出て、トレーのカードを手に取ると、俺に渡してくれた。


えーっと、なになに~、表の表記は・・・。



“登録国:シーデリア☆”


“身元保証:アマリア・ミーヴ【侯爵】”


“名前:レウラント・リフィンスター”


“ランク:001003”



「ランク1003?」


「ルラン、私は侯爵だぞ。しかも4大領地の1つを担う。」


あ、そうか。


「失礼しました。・・・ギルドカードみたいな物ってことは、これがあると、ギルドでグラーシュじゃなくて、自分の名前で仕事を受けれるって事ですか?」


「そうだ、しかも身元保証だから、お前は、ギルドで属性鑑定を受けることも無いぞ。」


「え?」


「私がお前の“身元”を保証しているから、ギルドはわざわざお前を確認する必要もないという事だ。」


ちょ・・・侯爵!


めちゃくちゃ気が利くじゃん!


「いや~、流石、侯爵分かってらっしゃるーっ!」


「気持ち悪いわ、辞めい!」


「はい。すいません。・・・このシーデリアの後ろの青と緑に輝く☆印は?」


「それは我が領地からの保証を表す。残りの3大領地と王都で認められれば合計で5つ星になるから、気になるなら精進せよ。」


「色に意味があるんですか?」


「マイール山の青とルーロック山の緑の中間地点であるミーヴという事だ。」



なるほど、色でどこの保証を受けたか分かるのか。


裏を見たが特に記載がない。


「これ・・・保証の期限は?」


「特に無いぞ。私・・・というかミーヴ家がこの領地を追われたら別だが。」


「え?領地を追われる?ここはミーヴ家の所有地なんですよね?」


「はぁ・・・そうか、お前は何も知らないんだったな。」



あれ?なんか間違えちゃったか?


「いいか、今の国は立憲民主主義国家だ。そして、この地を管理する者は、この地の住民による民主的な選挙で決められる。」


立憲民主主義・・・えーっと、憲法に基づいて国が統治され、国政は国民が民主的に行うって感じだったような・・・。


「だから、私が選挙で落ちるようなことがあれば、この地を追われることになる。」


「え?そうなると、ミーヴじゃなくなるの?」


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