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転生しても”はぐれもの”  作者: C-HAWK
第11章 ミーヴ(後編)
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第41話 侯爵と問答

執事の言う通り、侯爵は食堂に居た。


空腹のところに、ややこしい話を持って行くといいこと無いから、食事が済むまで食堂の外で待機した。


待っている時間を使って、思考を巡らせていたが、考えがまとまる前に侯爵の食事が終わってしまった。


物事、タイミングが重要。


こうなったら、一か八かで・・・


「侯爵、ちょっとよろしいですか?」


「何だ、改まって」


「マサオのお願いに、なんて応えたんですか?」


「マサオは、ルーロックの代表者でもなければ、代表者の親書を持っていたわけでもない。」


「まさか、それで一蹴したんですか?」


「そうだ。最低限、そのくらい体裁が整ったものでなければ対応しない」


「・・・」


「というか、体裁の整っていない物まですべて対応するほどの余裕はない。おまえ、ミーヴだけでもどれだけの住民が居るかわかってるのか?」


それもそうなんだけどさ・・・。


「わざわざ、私の食事が終わるのを待ってまで話に来るなんて・・・おまえ、何か知っているのか?」


「ん-、ついさっき知ったってところですかね。」


「マサオの話で知ったという事か?」


「いえ、色々、アレがアレでしてね。自分なりに調べて、マサオの言っている事は間違いなさそうだと。」


「ふん。アレがアレでな・・・。なるほど。それならば、お前がやればいい。お前は私ほどしがらみが無いからな。」


おいおい、無茶苦茶だな。


マサオは侯爵にお願いしたんだぞ。


まぁ、それも断られたわけだし、かといってなぁ。


俺もルーロック山の現状を知り、助けを求めるマサオと会ってしまった手前、見過ごすわけにもいかないような気もするし・・・。


「俺がってか、グラーシュ一行が勝手にやっても、怒らない?」


「お前が、私を怒らせないようにやれば、怒らない!」


はいはい。


「分かりました。」


「分かっていると思うが、明朝、城に向けて出発だからな。」


「了解です。それでは失礼します。」



・・・



依頼内容を無事に実現しても、このダムにおける俺たちの待遇は変わらず、今夜も野営となった。


明日の事を考えるから、侯爵たちに邪魔されない野営の方が、むしろ好都合なんだけどね。


夕飯の片付けと明日の準備を済ませて、テントにて今後の打ち合わせを始めた。


って言っても、もうほとんど決めちゃっているから、連絡会だけど。


「明日はどうしますか?」


「グラーシュは、マサオを集落に送って。」


「アルディとエレナはグラーシュの護衛」


「「御意」」


「え?ルラン様は?」


「俺は侯爵と城に戻ってきっちり代金を回収してから、すぐに合流するから。」


「それと、マサオはエラムに乗せてあげてね。」


多分だけど、ストークが怒ると思うから。


「俺は城まで侯爵の馬車にお邪魔していくよ。ルーロックに向けて出発するときには、ラムーを召喚して移動するから3日もかからないで合流できると思う。」


「分かりました。」


「では、各自明日の準備をして就寝ね。解散」


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