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転生しても”はぐれもの”  作者: C-HAWK
第11章 ミーヴ(後編)
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第17話 メンタルヘルスは大切

侯爵の檄は不発で、部屋に戻ってもグラーシュは浮かない顔をしていた。


俺と全裸で寝技有のぶつかり稽古でもするか!どちらかが果てるまで!


って、おばかな発言でふざける雰囲気でもないし・・・困った。


こういう時は素直に謝るのが一番。


「グラーシュ、本当にごめん。」


「はい。」


「きっとチャンスはまだあるよ。今日はもう寝よう。」


「・・・」


「夜ってさ、嫌なことを考え込むと、ろくなこと思い付かないから、サクッと寝よう!」


「はい・・・。」


重症だな・・・。


グラーシュには、ちょっと独りで考える時間が必要かもしれない。



俺は先に寝ることにした。


ベッドに入って、水の回収状況を確認した。


ほとんどの球が有効に機能しているようだが、1つだけ水の吸収が出来ていない物がある事が分かった。


ん-、何だろう。


球の周囲に巡らせたネットからの映像を確認するも、他の球からの映像と同様に真っ黒だ。


海の底へ落としたから、夜の間は特に光が届かないから、映像が真っ黒なのはわかるんだけど・・・。


吸収が出来ないって事は、ネットが目詰まりしてるって事だよね?


何かが張り付いているのか?


ちょっと、有り余ってるエネルギーで目詰まりを飛ばしますか!


フン!




・・・


画像が一時的に乱れ元に戻った。


ん-、まだ吸収が再開しない。


もう一発!


フン!




・・・


ダメだ。


何なん?


球体から全方位にエネルギー発散してダメって事は、丸っと何かに包まれているのか?


それなら、一点集中で放出だ!


○子力ビーーーッム!!


ってね!


映像が乱れ続けた後に、落ち着き、吸収が再開・・・した・・・。


けど・・・なんだ?


海水じゃない物も吸収してる・・・これは?


・・・!?


血だ!


しかも量が多い!



かー、やらかしたー。


ってか、殺ったかもしれない。


大玉スイカの球くらいのサイズにしたから、生き物に食べられないと思ったのに。


何かに誤飲されていたのか・・・。


大玉スイカ丸のみって、クジラサイズだよな~。


これ、海坊主よりもヤバいの居るんじゃないの?



・・・


危ない!


グラーシュに夜は嫌なことを考え込むなって言ったばかりじゃん。


とりあえず!


吸収は再開したから良しとしよう。


ペースも順調のようだ。


対策をしないと、また何かの生き物に誤飲される可能性があるから・・・・。


ネットに長さ30cmのスパイクを生やして付けておいた。


これで大丈夫だろう。



横を向いて寝ていると、背中側からグラーシュが、そーっとベッドに入ってきた。


そして、静かに腕を回してきた。


ドキドキ・・・


しない。


アレも全く反応しない。


うーん。


グラーシュが弱っていると思うと、興奮しないもんだな。


俺が中身はおっさんだからか。


見た目通りの若い時期だったら・・・それでも同じような気がするな。


うーん。


掛ける言葉が見当たらないし、今夜はこのままでいいか。


おやすみ。


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[一言] 更新楽しみさせて頂いてます。 あけましておめでとうございます。 今年もよろしくお願いします。
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