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転生しても”はぐれもの”  作者: C-HAWK
第11章 ミーヴ(後編)
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第9話 言われたことをやってるだけなのに

伊達に会社員を10年以上やってたわけじゃないんだよ!


もうね、直感で分かるわ。


・・・


まぁ、聞くだけ聞くか・・・。


「どのようなことを思い付かれたのですか」


今の状況を考えると、聞くしかない流れだ。



「これから海に行くのだから、再現しなさい!」


はいー?


「ちょっと待ってください。突然起きた災厄を、これから再現ってことですか?」


「そう。とにかく、やるだけやってみなさい。ダメなら諦めるから。」


絶対に諦めないだろ。


そう言って諦めた上司に会った事が無いわ。


「では、仮に、試して上手く再現できて、海坊主出て来たら、侯爵の安全は?」


「大丈夫よ、そのために付き人が居るんじゃない。」


いや、だいじょばないです。


ってか、ダメです。


ってのと、あれだ、この侯爵、スイッチが入ると、人の話なんて聞かず、自分の思い付いた“良い事”を試したくて仕方ないって暴走するタイプだ・・・。


「海に到着したら、最初にやりなさい!いいわね!」


「わかりました・・・。ただし、海坊主出てこなくても知りませんからね。」


「分かってる!くどい!」


ミーヴ侯爵・・・無茶苦茶だ。


まぁ、いっか。


侯爵の命令で、光の粒子を集めれるわけだから。


出来る限り、チャンスと思って利用するだけだ!



・・・


・・・・・



護衛で並走する騎馬小隊の行軍音が、威嚇のように辺りに響き、道中は常に、馬車の通行が最優先された。


それに気が付いて以降は、乗って居て、申し訳なくなって、とても景色を楽しむような気になれなかった。


こういうの、向いてないんだろうな~、俺。


海に着くのは昼頃になると想像していたが、2時間程度で到着した。



「さぁ、到着したわよ。早速、取り掛かりなさい!」


言われなくてもやるわ!


全員が武器を手に取ったのを確認してから・・・前回同様に、半径8kmを指定して・・・光の粒子回収開始!


突然周囲が闇に包まれた。


騒ぎ出す侯爵一行。


ちょっと加減してるから、完全なる暗って訳じゃないだし、事前に説明も済ませているんだから、ガタガタ騒ぐなよ。


それに、侯爵がやれって言うから、やってるんであって、文句は侯爵にお願いしますよ。


海坊主たちが現れるまで、ただ待っているのも、退屈だから、俺は本来の業務である水集めの為に海に入っていった。


これ以上、スキルの行使を見られるのも嫌だったから、海に手を入れて水中で回収することにした。



まずは、海水を取り込み、水とそれ以外の成分の分解を試みた。


何の問題も無く出来た。


ただ、このやり方だと微生物がそのまま黒の空間に残ってしまうか・・・。


吸収した先から蒸留した方がいいな。


200Mtの水の蒸留に使うエネルギーのストックあるんか?


流石に無理そうだけど・・・



いや、有るわ。


何なら、まだ余る。


余るってか、使おうとしているエネルギーの量の方が少ない。


ヤバいな。


先生からは、ストックしているエネルギーは程よく使って、使いきれって言われているのに。


暴発が怖いから使い切っておけって事だろうけど、こんなもん使いきれんぞ。



後は、200Mtの海水をどうやって確保するかだな・・・。


少しずつ回収してたら、文字通り日が暮れてしまう・・・、まぁ、もう周囲は真っ暗ですけど。


ん-、どうしようかな。


幸いにも、この海岸線は、沖に向かって20mも行くと急に深くなる構造だ。


「グラーシュ、アルディ、エレナは砂浜で待機、海に入らないように!」


「はい!」


返事を聞いて、ひとまず沖に向かって海底の淵まで、海の中を歩いて行った。


いきなり200Mtを取り込むと、それを埋めようと水が集まって・・・災害が起きるよな~。


・・・


そうだ!


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