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転生しても”はぐれもの”  作者: C-HAWK
第11章 ミーヴ(後編)
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第6話 打ち合わせのクロージング

「お受けいただきありがとうございます。早速ですが、どのように取り組むかご説明頂けますか?」


「はい。」


執事の質問を受けて、気持ちの良い返事をしたグラーシュが、笑顔を見せてくれた。


俺かい!


「そうですね・・・。あくまで現時点の構想でよろしいでしょうか?」


「もちろんでございます。」


仕事の詳細を聞いてノータイムで語る訳だから、ざっくりで良いよな。


「今日はもう遅いので、明日、7時出発で海岸に向かいます。」


「海・・・ですか?」


「はい。」


海以外にそんなバカみたいな量の水がどこにあるんだよ!


馬鹿正直に薄いなんて集めていたら日が暮れる・・・もとい、何年掛かるのやら。


いつ来るともしれない大雨を待って、雨水で、200Mt水を集めるのは非現実的だ。


それに、こっちにだって都合や予定があるんだ。


格闘技イベントの商業ギルドやら、ボルカールが調整したブーツと特注弓の受け取り・・・。


って、これだけか・・・。


ミーヴ領の沢山の住民の生活の為となると、そっちの方が重大か・・・。


むむむ。



「かしこまりました・・・。そうしましたら、西の城門に近い客間をご用意いたしますので、今晩はそちらでお休みください。」


「分かりました。それと、衛兵に、1時間で退城しろと言われて入城しましたので・・・」


「その点は大丈夫です。侯爵のお客様だと思わずに、一般客と同様の対応をしてしまったのでしょう。そちらもすでに手配済みです。」


そういう事か。


それならそうと、早めに言ってよ。


「ありがとうございます。」


「それで、納品はどのようにお考えですか?」


「納品・・・それは明日の取組に合わせて、進捗次第です。」


「分かりました・・・。1点だけ確認宜しいですか?」


「はい。」


「明日の出発は7時・・・ですか?」


「何か気になる事でも?」


「いえ、侯爵が起きてくれるか・・・」


・・・


なんか、さっきまで隙無く対応していた執事に、一点のほころびが垣間見えた。


この執事も、苦労してるんだろうな~。




でも、いじわるじゃなくて、マジでどうなるか分からないから、どうせなら早めに取り掛かりたいんだよね。


というわけで・・・


「出発は朝7時です!」


「かしこまりました・・・。」



「それでは、私は明日の手配に取り掛かりますので、客間へのご案内はメイドが対応いたします。よろしくお願いします。」


そう言うと、執事は慌てた様子で退室していった。


頑張れ、執事!



メイドに連れられて、客間へ移動した。


到着するまで30分もかかった。


この城、まじで広すぎるんだよ!!



メイドに西の城門まで4頭を移しておくようにお願いして、用意された4人部屋で休んだ。


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