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転生しても”はぐれもの”  作者: C-HAWK
第10章 ミーヴ(前編)
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第41話 応用の応用

「早いお帰りじゃな。」


「先生!」


「はいはい、助兵衛さん、【黒き理】☆13よ。」


「ちょ、助兵衛って・・・勘弁してくださいよ。何かスケベなことを、やってから言われるならまだしも。」


「十分スケベなことやってきたじゃない。それを棚に上げて・・・。しかも、それに輪をかけてくる始末なのに!」


「分かりましたよ。」


「認めたわね!」


「認めたんじゃなくて、先生に観念しただけです。」


「往生際が悪いわね。」


いや、往生してますやん。


「それはそうとして、おじいさんと先生に教えてもらいたいことがあるんです。」


「なんじゃ?」


「光学迷彩と換闇透過を組み合わせられますか?」


「どういうことじゃ?」


「まず、光学迷彩をします。」


「うむ。」


「次に、透過したい対象に接触する際に、換闇透過を同時に調和させます。」


「うむ。」


「透過先に出た部分は、光学迷彩します。」


「なるほど。その場合の光学迷彩は、吸収した物の受けている光と、放っている光を解析して反映することになるのじゃな。」


「そうですね。その意味で、光学迷彩の応用になります。」


「むむむ。」


「そして、どちらかというと光学迷彩を維持したいので、換闇透過を馴染ませるという点で、換闇透過の応用になります。」


「そうね。光学迷彩が剥がれたらそこでゲームオーバー。換闇透過が出来なくても、それは別の通路とかを利用すればいいだけだし・・・。」


「はい。」


「訂正するわ。あなたは、助兵衛なんかじゃないわ。」


「分かって貰えて光栄です。」


「そうね、あなたは、ドスケベよ。」


「ちょ・・・そういう話?」


「それ以外、何があるっていうのよ!!」


「いや、ドスケベなんかじゃない、マジで天才じゃ!男のロマンを形にした天才じゃ。」


「それ褒めてないですよ。」


「これまで、【白き理】を修得した者で、戦闘以外に、ここまで【白き理】の可能性を引き出した者は1人としておらん!」


「そうね、【黒き理】の可能性を形にしたという点では前代未聞よ。」


「お前さんは、やっぱり本物じゃ!」


「そうね、あなた以外に、本物なんて居ないわ。」



ちょ・・・全然嬉しくないんですけど・・・。


やっぱり、話の流れって凄い重要なんだな。


とにかく、落ち着け、俺、話を最後までするんだ。


「この合わせ技は、例のごとくイメージするだけでいいですか?」


「はぁ、残念だけど、イメージするだけで出来るわ。」


「ありがとうございます。・・・で!」


「なんじゃ、まだあるんか?」


「はい。光学迷彩中か否かを問わず、不意打ちされた場合に換闇透過をすることもできますよね。」


「どういうこと?」


「例えば、俺が槍で貫かれたとします。刺さっていく槍を吸収し、貫かれた部分は復元して存在し、引き抜くと、抜かれた部分から復元するって事です。」


「ふふふ、それは無理ね。」


「え?」


「貫かれた先は支えを失うから、落下するわ。」


「な・・・」



「そうか・・・。」


「突かれたなら、貫通なんてさせないで、突かれた部分をすべて吸収して、相手が引いた時に復元してあげればいいじゃない。」


「あ、それなら出来るんですね。」


「出来るわよ。でも、切りかかられた場合では少し話が変わってくるわね。」


「え?」


「例えば、刃物で切りかかられた場合、あなたに当たったところは復元できても、あなたに当たらなかった刃先は支えを失ってしまうって事よ。」


「そうか・・・。」


「何がしたかったの?」


「光学迷彩中に受ける攻撃も含めて、全ての攻撃をオートで、違和感なくカムフラージュして、やり過ごせないかなって。」


「それは・・・」


「それは別の話じゃ!防御だけならば、換闇透過を自動で起動して、応用すればよかろう。」


「確かにそうですけど・・・」


「それに、バッサリやられるような致命の一撃のときくらい、カムフラージュなんて考えなくて良いわ!」


「まぁ、確かに。」


「そもそも、致命の・・・」


「とにかくじゃ!想像していた光学迷彩や換闇透過が出来たからって、気持ちが浮ついておるわ。落ち着け!」


「はい・・・。」


「まずは、光学迷彩と換闇透過のミックスを試して来るのじゃ!!」



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