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転生しても”はぐれもの”  作者: C-HAWK
第10章 ミーヴ(前編)
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第37話 夢の広がる新スキル

「光学迷彩って出来ますか?」


「ん?こうが・・・ん?何じゃ?」


「光、学、迷、彩」


「こうがくめいさい?それは何じゃ?」


「ん-、透明人間ですかね~」


「と・・・透明人間じゃと!?・・・・・むむむっ!」


おじいさんの顔が、次第に赤くなってきた。


大丈夫か?


「けしからーん!それは、断じて、けしからんぞ!!」


「ダメなんですか?」


「イイッ!凄くイイッ!お前さんは、天才かもしれん!それも本物の!」


「出来るんですか?」


「ん?・・・出来るんかなぁ。」


「え?」


「何じゃ?」


あ、おじいさんは透明人間に興奮しただけで、どうやって透明人間になるかは分かってないのか。


「光の粒子は、光を感知することもできる、光を発することもできますよね?」


「できるな。」


「だから、例えば、おじいさんと先生が向き合って立っていて、私がその間に立つとしますよね?」


「うむ」


「そうすると、おじいさんからは、先生が見えないでしょ?」


「当たり前じゃろ、お前さんがいるからなぁ。」


「だから、俺を全身光の粒子で覆えば、俺の背面で感知している先生の光の像を、俺の前面からおじいさんに向けて発することができないかなって・・・」


「な・・・、お前さん、天才!!」


「出来るんですか!」


「できる!そう言う事なら出来るぞ!儂の光の粒子は、アホほど小さいからな。」


アホほどって・・・おじいさんもテンション上がると大概だな。


人間らしくてすごく好きだけど。


「光の粒子を散布して探索しても、探索先で干渉することはできそうにないし、自分の分身を飛ばすと、見られちゃうからアレンジしたかったんですよね。」


「ん-、何かお前さんの理解はまだまだな気もするが、その点は一旦置いとくとして。なるほど、それなら、本体のお前さんもそうだが、分身体も光学迷彩で透明人間になれるな。」


「ですよね?」


「でも、お前さん自身を光学迷彩で覆うと、お前さん自身が光を感知できなくなるかもしれんな・・・試してみないとわからんけど。」


「その点は、2つ考えている事があります。」


「なんじゃ?」


「多分ですが、光の粒子は非常に小さいから、私の目の上に1つだけ私の視界用粒子があっても、光学迷彩には影響がないだろうという事です。」


で、その粒子が拾った映像が脳裏に浮かべば、結局のところ自分の目で見るのと同じ状況になるわけだ。


「ん-、確かに、他の者が、光の粒子1粒を感知・認識・把握・検出することは、ほぼほぼ無理じゃろうから、行けそうだな。」


「ですよね。」


「で、もう一つの方法は?」


「もう一つは、分身体を利用するときは、必ず光の粒子を散布して、送られてくる映像を統合して視野を確保するという方法です。」


「なるほどな、それもできそうじゃな。」


「やっぱり両方頭もできますよね。実践の際は・・・」


「いつも通り、イメージするだけでOKじゃ」


「分かりました。まずは、視界用粒子を用いた光学迷彩に挑戦してみます。」


「そうじゃな。」


「それが出来たとしても、念のため、光の粒子散布パターンも試します。」


「その視界を失わないようにする工夫は他の事にも使えそうだから、いずれの方法もマスターしておくのが良さそうじゃな。」


・・・


えーっと、ずっと沈黙している先生が怖い。


まさか、【白き理】の☆が1つ先行する事に腹を立てている訳じゃないだろうし・・・。


「せんせ・・・どうしました?」


「スケベね!」


「え?」


「スケベでしょ!」


「はぁ?違いますよ。」


「じゃあ、何よ!」


「・・・」


「ほらぁ、スケベじゃない!」


「な・・・」


「大体からして自分の姿を見せないで色々したいなんて、正々堂々としていないわ。そんなことして胸を張って旅ができるの?」


「ちょっと待ってくださいよ。」


「何よ。」


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