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転生しても”はぐれもの”  作者: C-HAWK
第10章 ミーヴ(前編)
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第31話 乗り物夢想

4人と4頭が乗って、心地よく風を切って水上を走り、転覆の不安も無いように幅も広くってすると・・・


光の粒子がバカみたいに必要になりそうだ。


船が今必要かと言われると、必要ではない。


という訳で、ボツ!


いや、保留。



最後は飛行機だけど・・・


これも同様の理由で、ボツ、もとい、保留かな。


この世界で飛行機は、理解されない気がする。


UFOとも表現されないだろう。


ただ、馬では移動できない場合に使えるという点で、船と同様に選択肢としては良い気がした。


が、これも光の粒子が足りないな。


考えて見れば、光の粒子のストック・・・全然増やしてない。


人目に付くような場所に出てからは、用心しているからなんだけど。


んー、どこかで纏めてガバっと増やそうかな。



「ルラン様―!」


振り返ると、グラーシュが駆けてきた。


「散歩に行くなら、声掛けて下さいよ」


「ごめんごめん。それと、昨日はありがとね。」


「いえいえ。気になさらず」


「夕ご飯美味しかった?」


「はい。残すのは、ルラン様の言う通り、勿体なかったので全て頂きました。とってもおいしかったです。」


あれ、全部食べたのか・・・。


「ははは、そりゃよかった。」


「朝の海・・・いいですよね~。」


おもむろにグラーシュは裸足になって海に入り始めた。


「冷たくて気持ちいいですよ!」


朝の澄んだ空気に、朝日とさわやかな笑顔・・・。


な・・・何、その誘い方・・・。



俺も裸足になって海に入り、時間も忘れて、ひっさしぶりにキャッキャウフフした。


その昔、“リア充爆発しろ!”って有ったけど、周りも気にせず楽しんでいた俺は、ある意味“爆発”してたような気がする。


旅館への帰り道、35のおっさんがはっちゃけた様を振り返って、恥ずかしさが込み上げてきた。


幸い、砂浜には誰も居なかったから良かったけど。


ともあれ、昨日の晩の不甲斐なさを忘れて楽しめたし、グラーシュが本当に気にしていなかったことが分かって、ほっとした。



旅館の朝食は軽めなものが出ると想像して、誘導されるまま食堂に入った。


しかし、昨晩、意識が朦朧とする中で見た光景が眼前に広がっていた。




「ここの旅館は、朝食も豪勢なんですね。」


「いえいえ、昨晩、ルラン様はお食事できなかったと聞きまして・・・」


マジ?


凄いやさしい女将じゃん。


ん・・・?


昨晩、女将は、食事を片付けに来たら全てキレイに食べられていた。


だけど、グラーシュからは俺は体調が悪くて食べていないと聞いた・・・。


なるほど。


俺は食事を抜いて腹ペコで、グラーシュは2人前をペロッと食べる食いしん坊・・・


普段通りの軽食を出したらマズいって配慮してくれたのか?


なんだかすいません。



「ルラン様、今日はミーヴ中央に行きますか?」


「ん-、ちょっと試したいことがあってね。もう1泊しようかなって。」


「はい。」


「ちなみに、ここの1泊の料金は、貸し切りでいくら?」


「16万Yに税で、19万2千Yです。」


「馬の世話も含めて貸し切りで20万Yか・・・悪くないね。」


「良し!もう1泊しよう」


「はい!」


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