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転生しても”はぐれもの”  作者: C-HAWK
第10章 ミーヴ(前編)
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第26話 ミーヴの砂浜でまったり

「この受取証を後生大事に持っていても仕方ないから、速やかに代金の受け取りに行きましょう。」


「はい。」


埠頭の入口で退出の手続きを済ませて、ミーヴ中央へ向けて出発した。


ミーヴは海岸線に沿って発展しているから、いい機会だし、一度海岸線に出た。


秋の赤い夕日に海に砂浜・・・


こういうところを馬で走ってみたいって思ってたんだよね~。


夢中で走ってたら、エラムの息が上がっている事に気が付いた。


優しい性格のエラムは、アホな俺に無理して付き合っても怒らない。


「ごめん。調子乗り過ぎた。」


声を掛けながら首をなでなで、軽くぺんぺんした。


エラムの機嫌は良いようだ。


そうは言っても、これ以上走らせてもかわいそうだし・・・。


砂浜に降りて、ホゲーっとした。


「ルラン様?」


グラーシュを見ると、心配そうにこちらを見ていた。


「どうしたの?」


「え・・・今夜の宿泊先は?」


「あー、いけね。探して貰っていい?」


「はい。」


アルディを連れてグラーシュは探しに行った。


再び、まったり開始!


ゴロゴロしたり、砂に絵を描いたり、童心に帰って砂で遊んでいた。


あ・・・ここの砂を使えば良かったんじゃないの?・・・


ダメか。


塩まみれだ。


金属の研磨に使うにしても、鋳型に使うにしても、塩が障る。


でも俺が回収したら・・・


整地されているような砂浜に巨大な穴が開いちゃうか・・・。


あれはあれでよかったんだろうな~。


周囲に誰も居ないし、ちょっと周囲を把握してみるか・・・。


様子を見ながら1kmずつ半径を広げて、光の粒子を散開させてみた。


ん?海・・・ずいぶん深いな。


砂浜から海に向かって行くと20mくらい進んだところでいきなり深くなっている。


気になって、砂浜から20m地点をなぞるように調べたが、ずーっと同じ構造だ。


なるほど、これなら20mくらいの桟橋を作れば大きな船も着けれて、便利だ。


ミーヴが海岸線に沿って発展したのも分かる。


しかし、こんな都合良い構造あるもんかね・・・。




“ルラン様、宿泊先決めました。”


物思いにふけっていると、アルディから思念が飛んできた。


“はい、行きまーす。”


返事をして、思念の元にエレナと向かった。



・・・


着いたのは、海に面した旅館だった。


おいおい、無警戒もいい所じゃないか。


大金を受け取るための引換券を持ち歩いているって自覚が、グラーシュには無いんだろうな~。


まぁ、いいや。


「えーっと、今夜の部屋割りは?」


「部屋割りっていうか・・・」


またモジモジしてる。


なんか嫌な予感して来たぞ。


「どうしたの?」


「“貸し切り”です。」


「えーっ!」


俺の大声に気が付いたのか、女将が出てきた。


「この旅は、ご利用ありがとうございます。」


「貸し切りって、聞きましたけど・・・」


「はい、見ての通り小さな旅館ですから。6部屋しかありませんし、他のお客様も居ませんので。」


そう言う事か・・・。


他の客が居ないなら、むしろ安全だね。


「グラーシュ、貸し切り、ナイス!」


「はい。」


でも、館内は、清掃も行き届いているし、嫌な感じしないのに・・・なんで客が居ないんだろう。




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