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転生しても”はぐれもの”  作者: C-HAWK
第10章 ミーヴ(前編)
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第25話 納品完了

これ・・・利用すること考えると、あまり高い砂山にしない方がいいんじゃないかな?


「すいませーん、どのくらいの高さまで良いですか?」


既に10mくらいの高さまで到達している。


床の広さが50m×50mくらいあるから、かなりの納品量だが、まだ3分の1くらいの納品しかできていない。


天井までは30mくらいあるからめいっぱい詰めれば納品できるが、多分この倉庫の壁が持たないだろう。


「もう無理です。この辺でやめて下さい!」


「はい。でも、まだかなり有るんですけど。」


「え?あとどれくらいあるんですか?」


「すいません。多分・・・これ2個分くらいですかね。」


「えー!ちょっと待ってください、とりあえず、ここでの作業はこれで終わりにして、2番倉庫で作業を始めててください。」


「分かりました。」



隣の倉庫に移動しようと外に出たら、既に日が落ちていた。


「え?グラーシュ、さっき、作業始めててくださいって言ってたよね?」


「はい、確かに、そう言ってました。」


ははは、夜通し作業しろって事か?


こういう埠頭の倉庫ってのは夜も作業しているイメージだけど、まさか俺がその作業する側になるなんて・・・想像もしていなかったわ。


愚痴っていても仕方ない、納品、納品。



・・・



・・・・・



作業をしていると、2番倉庫に、倉庫番が駆けこんできた。


「3番倉庫も空けましたので、ここでの納品で1番倉庫と同じくらいになったら、3番倉庫に納品してください。」


「了解です。手配ありがとうございます。」



・・・


・・・・・


黙々と作業をして、3番倉庫で砂の納品が完了したときには、既に翌日の正午を回っていた。


「納品お疲れさまでした。」


「いえいえ、お手数をおかけいたしましてすいませんでした。」


「いやぁ、こちらの想像以上の量で、バタバタしちゃってすいませんでした。」


「良いんですよ。すべて受け取っていただけて、こちらとしても助かりました。」


「それで、納品量なのですが、丁度200ktです。これが受領証になります。」


使わないと思いつつも、念のため砂を1ktはストックして、出したのが200kt。


受取側が200ktなら正確だ。


ん?受領証?


あれ?おカネは?


「すいません、代金は?」


グラーシュも気になったみたいで、聞いてくれた。


「あ、すいません。その受領証の下に、代金受け取り場所が書いてあると思うんですけど。」


そうだよね。


こんな倉庫に40億Yなんて大金がある訳ないもんね。


「代金受け取り場所・・・どこ?」


グラーシュの受け取った受領証を俺も覗き込んだ。


「ミーヴ侯爵城・・・」


え?・・・マジ?


でも、ミーヴ侯爵なら、この短期間に40億Yを用意することができるか・・・。


というか、リーチ伯爵が、伯爵としてどのくらいのレベルなのか分からないけど・・・。


アレが一般的だとすると、伯爵級では数日で40億Yの調達は無理そうだな~。


ま、行くしかないな、ミーヴ侯爵城に。



受領証の提出先がミーヴ侯爵ってことは、この仕事は公的な訳だ。


という事は、この倉庫番から狙われる事も無いだろうし、他の誰かにグラーシュ一行が40億Yの引換券を持っているって漏らすことも無いだろう。


それでも、グラーシュが狙われるのは嫌だし。


「グラーシュ、とりあえず、その受領証は俺が預かってもいいかな?」


「はい!」


多分、俺がゲートに入れとけば、盗られることは無いから、これで安心だな。


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