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転生しても”はぐれもの”  作者: C-HAWK
第10章 ミーヴ(前編)
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第21話 脱出困難

目が覚めると、グラーシュの顔がすぐそこにあった。



ちょ・・・


グラーシュの胸が俺の胸に当たってる。


これか、夢の中のむにむにの正体は!


それに、ちょっ・・・グラーシュさん・・・。


俺の暴れん棒将軍が・・・当たって・・・ますよね!?


ちょ・・・落ち着け・・・俺、落ち着くんだ。


まずは、状況確認だ。


グラーシュはまだ寝ている。


起きる気配がない・・・。


とにかく近い、クラクラしそうだ。


幸い、すでにベッドの上だから、興奮で卒倒しても大丈夫。


いや、ダメだ。


このまま卒倒しても、むにむには終わらない。


脱出だ。


ゆっくり後ろに下がって・・・


!?


ダメだ、このベッド、壁際にあって、グラーシュと壁に挟まれてる。


そうか、先に俺がベッドに入ったから、グラーシュは手前に入ったのか・・・


迂闊だった―。


って言ってても仕方ない。


・・・


スペースが無いなら、俺が小さくなればいいのか!


朝から俺冴えてる~!


三歳児に変身だ!


「ル・・・ラン・・・様?」


グラーシュが寝ぼけ眼で、こちらに気が付い・・・た?


ちょっと待て、まだ起きるな!


そーっと、そーっと・・・。


「あーッ、ルラン様―ッ!!」


・・・


敢え無く捕まってしまった。


グラーシュの腕力には敵わないから、もうね、されるがまま。


むにむにとかそんなもんじゃない。


おっぱいで圧死する危険さえ感じる。


気を抜くと、顔中舐め回されるんじゃないかって思う位だ。


そこに、エロみは無い。


・・・


もみくちゃにされて、グラーシュの興奮が治まり、我に返ってくれた。


体感では、1時間くらいに思えたが、10分位だった。



「グラーシュ、もう少し寝ていていいからね。」


「はい。ルラン様は?」


「ちょっと、散歩に行ってくる。」


「それなら私も行きます!」


「え?いいけど、マジで、ぷらぷら歩くだけだよ。いいの?」


「はい。」


まぁ、飽きたら、俺のことを放ってホテルに戻ってくれるよな。



前回の1人でした早朝の散歩は、襲われたから、今回は丸腰じゃない。


仕込み杖はゲートに納めたままだけど、ダガーとコンパクトハンドガンは携行した。


グラーシュは、いつもの恰好・・・じゃない。


「そうか、ブーツはボルカールに渡してあるもんね。」


「はい。」


「それが代わり?」


「そうなんですけど。」


ピンヒールなんだよな。


あのエロジジイ、何考えてるんだ!


ってか、何処に隠し持ってたんだよ。


露出高めのグラーシュの格好に合わない訳じゃないけど、目線が変わってなかったから昨日は全然気が付かなかった。


こういうところが俺がモテない理由の1つなんだろうな~。


ってか、朝の散歩にピンヒール・・・。


ちょっと似合わないよな~。


代りの靴を作ってあげたいのはやまやまなんだけど、靴って上手く成形できない様な気がする・・・。


この件は、教えたい病をこじらせているおじいさんに相談してみるとして・・・。



「よし、じゃあ、散歩に行きますか!」



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