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転生しても”はぐれもの”  作者: C-HAWK
第10章 ミーヴ(前編)
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第19話 大切なこと

「お待たせしました。」


「はい」


「どうしたんですか?ルラン様」


「え?いや・・・」


「では、始めますね。」


「は、はい!」


・・・


何、この間・・・。


「ルラン様・・・」


「はい。」


「おっ・・・」


「お?」


「おカネが、私の預かっているおカネが少なくなってきてまして、ちょっと分けて貰えますか?」


・・・


あ・・・


そっち・・・。



「ご・・・ごめん。ド忘れしてた。」


「いえ、私の使い方が悪くて・・・すいません。」


そうか、それを気にしてたのか・・・。


グラーシュは、シーデリア銀行で受け取った50,000Gとか砂で40億Yとか上手く理解できていない様子だったから、自分の預かっているおカネ基準で物事を考えていたのだろう。


そこに、ボルカールの店で高額商品ばかりが目に入る中で、ブーツの調整をお願いしたから、出費ばかりに気を取られて、心のゆとりが無くなってしまったのかな。


「俺は、グラーシュの使い方が悪いとは思ってないから、あまり気にしないでいいよ。」


「はい・・・。」


「そんなことより、とりあえず、1,000Gでいいかな?」


「そ・・・そんなに?」


いや、むしろ「それだけ?」じゃない?


だって、俺がどんだけ持ってるか・・・。


それに、俺らチョー金持ちよ。


いや、そうとは限らないか。


この世界の貨幣価値をまだ把握し切れていないから、何とも言えないな。


何より、俺みたいなもんが、1週間程度で40億Yも稼げているんだからな。


用心に越したことは無い。


そう考えると、1,000Gは渡し過ぎか?


まぁ、いいや、一緒に旅をするグラーシュに嫌な思いをさせたくないし。


それに、まだ俺の保管しているおカネは、たんまりあるし、このあと、砂を納品すればビックリするようなおカネをゲットできる。


幸い、おカネ稼ぎのために【黒き理】を使っても先生には怒られないし・・・。


なんなら、喜ばれるし・・・。


「いいよ。それに、今まで通り、グラーシュの思うように使っていいからね。」


「はい!」


「ヤバくなったら、ヤバいって言うから、足りなくなったら気にせず言ってね。」


「はい。」


そう言うと、グラーシュはお金を入れている革袋を持ってきた。


ゲートを開けて、1,000Gを取り出し袋に詰めてあげた。


黄金に輝く袋の中身を見て、グラーシュは御満悦のようだ。


「ルラン様、ありがとうございます。」


「どういたしまして。」


一件落着。




極度の興奮と緊張からくる心労が溢れ出し、睡魔が襲ってきた。


「ごめん、グラーシュ、お先にお休み~。」


「ル・・・・」


グラーシュが何か言っているようだったが、良く聞こえなかった。


そして、ベッドに寝っ転がると、すぐに意識を失うように寝てしまった。


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