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転生しても”はぐれもの”  作者: C-HAWK
第10章 ミーヴ(前編)
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第14話 目的の鍛冶屋

「先日はどうも有難うございました。」


「はいはい。」


・・・


このジジイ、絶対覚えてないな。


まぁ、いいわ。


レートの見直しがあったから、いつまでも怒っていても、チャンスを逃すことになるし・・・。


「先日お願いしたボルカールの店の場所って分かりましたか?」


「はいはい・・・。ここに書いておきましたのでね。行ってみてください。」


地図を手渡された。


よく見ると、ギルドからほど近い場所だった。


「ちょっと待って!もしかしてこのギルドの会員だったんですか?」


「えぇ、そうでした。」


こんのク・・・


まぁ、寄り道で大金稼げたから、良しとするか。


お年寄りは大切にしないとな。


「調べて下さってありがとうございました。」



・・・



・・・・・



ギルドの爺さんが教えてくれた場所に着いた。


武具屋のようだが・・・


建物を外から見る限り、どう見てもボルカールのトレードマークは無い。


色々あって、トレードマークを辞めたとかか?


とりあえず入ってみないと何とも言えないな。


「こんにちは~。」


・・・


あれ?


誰も居ない?


「こんちわー!」


・・・


おいおい、腰の曲がったジジイが出てくるなんてことはないよな。


・・・


「はーい!」


若い女性が出てきた。


は?


ボルカールって、おっさんだったよね?


ついグラーシュを見ちゃったけど、グラーシュも首をかしげている。


「すいません。ボルカールさんのお店ってコチラでしょうか?」


「はい。」


「ボルカールさんは?」


「今、材料の仕入れに出ています。」


「そうですか・・・お戻りは何時ごろですか?」


「今日の晩には、多分」


多分って・・・しかも、まだ日没まで3時間くらいあるんですけど・・・。


困ったな。


「店で待っていてもいいですか?」


「どうぞ、どうぞ。お客さんも来ませんから。」


「え?お客さん来ないんですか?」


「はい。ボルカールさん、今は紹介されたお客さんの予約しか対応してませんので。」


だから、店の外にトレードマークを出していなかったのか。


「ん?それならどうして、私たちはイイんですか?」


「だって、そのブーツ、ボルカールさんのでしょ?」


そう言うと、店員はグラーシュのブーツをチラッと見た。


あ、そうか。



なんだか運よく助かったな。


「そうです。このブーツの調整してもらいたくて来たんですよ。」


「そう言う事なら、ボルカールさんも喜んで対応すると思います。」


そういうもんなのか・・・。




「ところで、おねえさんは、ボルカールさんのお弟子さんとかですか?」


「違いますよ。単なる雇われの店番です。」


「ははは、そうですか。」


「こちらで店を始めたのは、いつごろからですか?」


「ん-、いつからでしょう。私は1ヶ月くらい前から雇われただけで・・・。」


「そうでしたか、すいません。」


「いえいえ。」


「店内眺めたりして待たせていただきますね。」


「はい。ご自由にどうぞ。」



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