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転生しても”はぐれもの”  作者: C-HAWK
第10章 ミーヴ(前編)

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第1話 ミーヴで鍛冶屋探し開始

目指していたミーヴの南端に入れた。


ここから北上しながら、やりたいことは、ボルカールの店探しと魔法学校訪問・・・かな。


とりあえず、海が見たい。


地図を見る限りミーヴはシーデリアで大きな港がいくつもあるようだ。


そうかんがえると、いくつも港を領地に抱えているミーブ侯爵も、なかなかにヤバいな。


まぁ、それはそれとして、ミーヴの全容が分かる地図の購入とボルカールの店探しが先かな。


・・・


というわけで、最初に目に入った防具屋に来た。


店の前の看板は、ボルカールのトレードマークである“炎にトンカチと火鋏”ではない。


炎もトンカチも樋廻も看板に入っていないから、縁故者ではないだろう。


しかし、そもそも手掛かりがほとんど無いから、ローラー作戦しか思いつかなかった。


ドラマでよく見る警察の聞き込みさながら、頑張るぞ!



いざ、気合を入れて入店!



「いらっしゃいませ~。」


店内は、兜、胸当てから始まり、フルプレートまで、様々な防具が、1点ずつ展示されていた。


これは1件目からアタリか?


これは職人の店だろう、もしかするといきなりボルカールを知ってる人の店かもしれない。



だけど、いきなりボルカールの事を聞いたらこの前の老舗の頑固おやじのように怒らせてしまうかもしれない。


まずは、商品商品っと。


「すいませーん、ガントレットってありますか?」


「ございますよ。」


「この子に付けれそうなものを探しているんですが・・・。」


そう言ってグラーシュの背中を軽く押して前に出るように促した。


「こちらの女性用ですか?」


「そうですけど・・・。」


んー、店員は怪訝そうな顔をしている。


「見たところ、ガントレットよりも、効果の付与されたタリスマンの方がよろしいかと存じますが・・・。」


あ・・・、無理もないか。


この細くて長い腕じゃ、最前線で戦っている感じしないもんな。


まさかぶん殴ってオーガのクビを跳ね飛ばすなんて、絶対にイメージできないもんな~。


わかる、わかるよ。


・・・


あれ?


なんでタリスマンの方がいいって言い出したんだ?




突然グラーシュが店員に背を向けて、こちらを向き、表情を曇らせた。


「何?」


「ちょっと・・・。」


グラーシュにぐいぐい押され、後ずさりで店員から離れた。


「どうしたの?


「あの店員、“鑑定眼”持ってます。」


「へ?・・・マジで?」


「はい。ルラン様は店の外で待っていてください。ボルカールの店の情報収集ですよね?」


「そうだけど・・・。」


返事をした瞬間、グラーシュに店の外まで押し出されてしまった。


グラーシュなりに気を聞かせてくれたんだろう。


けど、勝手に俺が思い込みで判断するのは良くない。


グラーシュの言動を誤解しないためにも、グラーシュが出て来たら、どういう考えで俺を外へ出したのか聞いてみるか。


それに、俺だってもうちょっと店の中を見たかったのに・・・一方的に出されちゃったわけだし。



とりあえず、店の外でアルディとエレナと3人で待機することにした。


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