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転生しても”はぐれもの”  作者: C-HAWK
第9章 王都中央市街地(後編)
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第21話 ミーヴ入り前夜

ミーヴが見えてきたのは、王都中心市街地を出て、4日目の昼過ぎだった。


初日の夜はおじいさんと先生に会えたが、その後の二晩は会えなかった。


多分、俺が“フォグパレス中のグラーシュの様子が変”っていうのを、理解どころか、把握もできていないことで、放置されているんだろう。


相変わらず、俺にはフォグパレスに集中しているようにしか見えないんだけど・・・。


分からんことは置いといて、分かっていることに着目すると、グラーシュの熟練度がかなり進んでいる。



まずは、ウォーターニードルだ。


「グラーシュ、ウォーターニードルはほとんどマナを消費することなく使用できてるでしょ?」


「はい。」


「もともとがコモン魔法で、消費マナは少ない物だったからね。」


グラーシュの努力による熟練度上昇に伴う魔法効率の向上と、水属性の加護によるウンディーネの補助の賜物だ。


「無詠唱で、好きなタイミングで好きなように作れるようにして、発射までできるようにすれば、グラーシュの格闘術の幅も広がるね。」


「!?」


「ね!もう少し頑張って。」


「はい!」



次に、ガストジャベリン。


ガストジャベリンも、効率が上昇してきたようだ。


始めは数発しか放てなかったのが、今や10発くらいは放てるようだ。


「ガストジャベリンは、レア魔法だし、ケイコも詠唱していたことを考えると、熟練度が上がっても無詠唱は難しいだろうね。」


「いえ、いずれは、無詠唱でゴブリンやオーガを、1発で仕留めれるようにします!」


おぉぉ、この積極性は、マジで好意に値する。


風属性を何としてもゲットさせたいものだ。



そして、何より、フォグパレスだ。


3日目には、グラーシュとアルディとエレナを対象に20m四方のサイズを維持しながら、12時間、建立状態を維持していた。


しかも、その中で、ウォーターニードルやガストジャベリンの練習をし続けていた。


もしかすると、グラーシュは魔法の才能が凄いあるのかもしれない。


それに加えて、水属性の加護がフォグパレスの魔法効率を上げている。


でも、ここまで作り上げれた最大の要因は、才能ではなく、グラーシュがひたむきに努力したからだと思う。


結局本人がやらなきゃ始まらない。


才能が有っても、加護があっても、上手くいかないことはある。


事実、最初のフォグパレスはウンディーネの暴走があった訳だし。


でも、そんなときに打開するのは、努力だ。


何でもかんでも力いっぱい、スタミナの続く限り、努力すればいいという訳じゃない。


投げ出さずに、程よく距離を取りつつ、頭の片隅においておけば、全く関係の無い事に取り組んでもヒントを掴むことはある。


それも、糸口を探す努力の1つだと思う。


グラーシュは幸いそこまでしなくても、マナの続く限り反復演習で熟練度を上げれたみたいだけど・・・。




こちらの世界も、ってか、どこの世界も、その点は同じなんだろうな~。



明日は、ミーブ入りだ!


俺も属性の取得に関する糸口を諦めずに探すぞー!


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