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転生しても”はぐれもの”  作者: C-HAWK
第9章 王都中央市街地(後編)
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第10話 言うのと言われるのは大違い

「いっつも、いっつも、良い所でお預けじゃ!」


「すいません。」


今夜もおじいさんの厳しいツッコミから始まった。


「何言ってんのよ、クソジジイ!」


「んー!!」


「唸ったって仕方ないでしょ!それに、何が預けられたか言ってみてよ!」


「むむむー。」


「ほら、言って見なさいよ!」


・・・


俺は何を見せられているんだ・・・。


「まぁまぁ、その辺にしてください。おじいさんも、良いじゃないですか。そこそこ楽しめたんでしょ?」


「う、うむ・・・。」


「じゃあ、良いじゃん。」


「先生も、有るんですよ。男にはおバカな一面が、わかってくれますよね。アレがアレなんです。」


「そんなこと・・・、言われなくても分かるわよ!」


「お二方とも、いい大人なんだからぁ、ちゃんとしてよ、ね?」


「「お前さん(あんた)に言われたくないわ!!!」」


はいっ、俺を対象に一致してくれました~。


これで少しは収まるでしょう。



「ところで、お前さん、最近スキル教えてって言わんなぁ」


「そうでしたっけ?」


「そうよ。もういいの?」


「良くは無いです。ただ、まったり、ここで過ごすのもいいのかなって。」


「歳ね。」


「え?」


「歳じゃな。」


「あなた、ここに来る前って、いくつだったんだっけ?確か30・・・」


「35です・・・。35のおっさんです。」


「35のおっさん!?」


ちょ、そういうのは自分で言うのはイイんだけど、乗ってこられるとキツいんだよ。


気を付けて欲しいわ。


気を付けてくれないと思うけど。


「良い歳もいい所じゃない!それでも私らに比べたら、ペーペーもいい所だけど。」


「そうじゃ。だから、それなりに多めに見てやらんといかんぞ。」



ん?


やっぱり、先生はおじいさんと同格か。


もしかすると、同い年?


いや・・・そういうのは考えないようにしよう。


先生は、年齢を気にしているから、闇の粒子や色々を駆使して、その美しい容姿にしているんだろうし。


それこそ、自分で言うのはいいけど、他人に言われると嫌な事ってやつを、俺が言う訳にはいかん。



「話を元に戻すわ」


「あ、すいません。」


「今のところ、困ったことは無いって事?」


「困った事・・・いっぱいあります。」


「がはは、正直じゃな。」


「ただ、聞いていいのか、自分で答えを探した方がいいのか・・・」


「自分で答えを探すってのは、スキル以外の事よね?」


「そう・・・ですね。」


「それなら、そうね。自分の目で見て、耳で聞いて、体験して、自分なりの答えを出した方がいいわ。」


「ですよね・・・。」


「スキルに関してはどうなんじゃ?」


「強いて言うなら・・・なんで俺、魔法覚えれないんですかね。」


「何でかしら・・・、あなた、キャパが無いんじゃない。」


きっ、キッツい事をさらっと言ってくれるなぁ。


「そうじゃな。それ、分かる気がする。」


「えー、そうなんですか?」


「がはは、知らんけど。」


「何それ・・・」


「だって、今まで教えた者たちも、ここまで徹底的に属性と合わない者、いなかったもん。というよりも・・・」



え?


ちょ・・・


今なんて言った?


肝心なところが聞こえなかった!


「ちょっと待った!」


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