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転生しても”はぐれもの”  作者: C-HAWK
第8章 王都中央市街地(前編)
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第29話 初めての“軍”

自分のおバカっぷりに気付き、興奮が落ち着いたので、寝ることにした。


別に、今夜のうちに、何が何でも2冊を修得する必要がある訳じゃないんだし・・・。


今読んでいるスキル本の鑑定眼【軍】は分厚いから、もしかすると、今夜中に読み終わらないかもしれないからね。


・・・


・・・・・


「ンさ・・・ラン・・・ルラン様。」


グラーシュに体を揺すられて起こされた。


「おはよう。」


「おはようございます。」


カーテンの端から光が差し込んでいない。


まだ外は暗いようだ。


グラーシュは胸元の開けている。


「ちょ、え?・・・もう読んだの?」


「はい。」


「そんなに分厚いのに?」


「はい。ほとんどが自動発動の術式になので、読み込むところは少なかったです。それに、鑑定眼を持っているので、同じような内容の部分もありましたし。」


そっか。


言われてみればそうだよね。


「では、ルラン様、お願いします。」


「了解。いつも通りでいいの?」


「はい。」



グラーシュは胸元を開けたまま直立した。


俺は、本の背を持ち、小口をグラーシュの胸元に当てた。


本が光り出し、徐々にグラーシュに入っていく。



「う・・・、あ・・・・」


あれ?・・・いつもよりも悶えてません?


「あっ、んっ、ルラン様・・・あぁっ、すっ・・・すごっ・・・凄いです、ルラン様ーぁ。」


「ちょっと、グラーシュ、声が大きい。」


「あ・・・、あぁ、ご、ごめんなさい。あっ、あっ。ンっ、んんんっ。」


「グラーシュ、大丈夫?」


「はっ・・・はぃ、いぃ・・・あ、あっ。」


必死で耐えているけど、膝はガクガクして、今にも倒れそうだ。


慌てて、後ろから抱いて支えると、全身の痙攣が始まった。


大丈夫じゃないな。


だけど、一度入り始めた本は止まらない、引き抜くこともできない。


ゆっくりと入っていく間、ずーっとグラーシュは悶えている。


肌は汗ばみ、服ははだけるばかり。


思ってたんと違う!


上手くいってくれと願うばかりだ。


光に包まれた本が全てグラーシュに入った。


「あッ、あッ、ああぁぁぁぁー!!」


グラーシュは、絶叫し終わると、意識を失ってしまった。



ちょっと、どうなってるんだ・・・。


激しすぎるだろ。


それに・・・凄い、えっちぃ!


・・・じゃない!



【軍】のスキルを無理やり修得しているから、こうなるのか?


だとすると、フォグパレス・・・ちょっと躊躇しちゃうな。



部屋の外で足音がした。


ドアの向こうで待機しているアルディとエレナに、“問題無い。人払いをして。”と思念を送った。


「大丈夫ですか?」


「何かありましたか?」


案の定、メイドが数人駆け付けたようだ。


・・・


すぐに静かになった。


アルディとエレナが対応してくれたようだ。



ひとまずベッドにグラーシュを寝かせた。


様子を見る限り、いつもの修得後と変わらない。


綺麗な寝顔と透き通った肌・・・。


やばい、あんまりジロジロ見てると、こちらがおかしくなりそうだ。


後は、明日、グラーシュが起きたところでチェックすればわかることか。


俺も寝ることにした。


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