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転生しても”はぐれもの”  作者: C-HAWK
第8章 王都中央市街地(前編)
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第23話 銀行までの暇な道中

武具屋を後にした俺たちの次の目的地は、シーデリア銀行だ。


なんにせよ、道中が暇だ・・。


王都中央市街地だから、色々な店が目移りするんだが、お金を持っていないから、なんか白けてしまう。


大金を払って、魔法やスキルを買ってしまったからなぁ。


そうだ!


「グラーシュ、ウォーターニードル、試してないよね。」


「はい、まだです。」


「ストークの背に乗っていても、手は空いてるから、できるんじゃない?」


「そうですね。・・・やってみますね。」


そういうと、グラーシュが右手に力を込めた・・・ように見えた。


すると、水で出来た棒が生れた。


「ん-、棒・・・だね。まだ、針になってないように見えるけど。」


「ごめんなさい。」


針とは形容し難い不格好な水の棒は、ふっと消えた。


「ウォーターニードル!」


今度はグラーシュの気合に呼応して、水で出来た針っぽい物が出来た。


「お、今度は、良い感じじゃん!」


「はい。」


「これは・・・ウンディーネの協力有り?」


「あ、ごめんなさい。もう一回試してみます。」


そう言うとまた水の針は、ふっと消えた。


「ウォーターニードル」


「おおお!凄いじゃん、ピンピンに尖ったの出来たじゃん!」


「はい!」


「ごめん・・・これって、飛ばせるの?投げるの?掴んで刺すの?」


「どれもできそうですよ。」


投げれるんだ・・・棒手裏剣が売ってなくて良かった~。


「マナへの負担は?」


「ほとんど感じません。水属性の加護でウンディーネのサポートがかなり効いているんような気がします。」


そうか・・・。


「それなら、熟練度アップのために、銀行まで、ずーっと、どんどん作って!」


「え?・・・は、はい。」


どんどん作ってって言われてもピンとこないか・・・。



俺も前世では、興味を持ったことを調べたり学んだりしたことがある。


でも、いまいち修得に集中できないし、なかなか知識の吸収が進まなかった。


だから、その分野の資格試験の合格を努力目標にしてた。


そうすることで、自己満足に終わらせず、取得できれば、他人からも認められて、自己肯定感が上がると考えたからだ。


受験が近づくにつれて、プライベートの時間の使い方も上手になったし、修得への集中力も増していった経験がある。


まぁ、グラーシュは・・・戦闘と隣り合わせのこの世界に居るから、資格云々関係無く、積極的に習得する気はありそう。


だけど、何を目標に努力したらいいのか分からず、ふわふわしているように見えた。


「できるだけ真っすぐ、全く歪み無く、できるだけ細く、髪の毛よりも細くをイメージしてやってみるのはどう?」


「はい・・・。」


魔法を使えない俺が言うのは気が引けるけど、良かれと思って、ついつい、提案しちゃった。


やるからには努力目標があった方が、向上するからね。


突然の提案にちょっと困っているようだけど、奏功すればいいなぁ。



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