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転生しても”はぐれもの”  作者: C-HAWK
第8章 王都中央市街地(前編)
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第16話 意思確認 その2

ボルカールのトレードマーク“炎にトンカチと火鋏”を当てにして見て回ったけど、そんな看板は無い。


どうしてだろう。


表面的に調べて分からないなら、鍛冶屋・武具屋を回って聞き込みするしかないな。


店を回っているうちに良い物が買えるかもしれないし、王都中央市街地を楽しみながらやりますか。



「グラーシュ、もう一つ話が有ってね。」


「どのようなお話ですか?」


「鑑定眼【軍】を見つけた店で、水属性のレア魔法で【軍】のフォグパレスってのも見つけたんだよ。」


「フォグパレス?」


「うん。防御魔法で、大きな建物を作って複数人数を守る事が出来るみたい。どう?」


「それも身に着けたいです。」


うん、積極的で宜しい!


「了解。それなら、チェックアウトしたら、すぐに魔法屋でお買い物だ!」


「はい。」


「お話は以上です。お休みなさーい。」


俺はベッドに入った。


「え?・・・」



何かグラーシュが言っていたような気がしたけど、気にしない気にしない。


俺は、おじいさんと先生との話の途中で起きちゃったから戻らなきゃなんだよね。


ごめん。



・・・


・・・・・


気が付くと、ベッドの上だった。


「おはようございます!」


グラーシュの気持ちの良い挨拶が聞こえてきた。


え?


おじいさんと先生に会えなかった?


「グラーシュ、俺、どのくらい寝た?」


「どのくらいって、30分位ですよ。」


ほとんど明け方だったのか・・・


だったら起きてグラーシュの話を聞けばよかった。


「ごめん、寝ちゃって。」


「大丈夫です。お疲れの様子でしたし。」


グラーシュは優しくて、敵わんね。



「失礼します。おはようございます。朝食をお持ちしました。」


清潔感と上品さを兼ね備えたホテルスタッフが部屋に入ってくると、雰囲気が変わった。


おかげで俺も、グラーシュとのほっこり気分に、優雅な気分が加わり、2人で朝食を愉しめた。


「さて、チェックアウトして魔法屋に行くよ。いいかい?」


「はい。」



ロビーでアルディとエレナが待っていた。


2人の距離は・・・特に縮まっていないように見えた。


しかし、別に距離を取っているようにも見えなかった。


きっと仲良くやってくれただろう。


昨晩から今に至るまで、2人から嫌悪感交じりの思念は届いていない。


ひとえに、“プロ”ってことなのか?


俺の杞憂か。


気持ちを切り替えて魔法屋に出発!



・・・


・・・・・


到着した魔法屋の入口で馬の番をアルディとエレナにお願いして、グラーシュと一緒に入店した。


「いらっしゃいませー。」


「すいません。昨日取り置きしておいた・・・。」


「はいはい、【軍】タグの鑑定眼とフォグパレスでしたね。」


「そうですそうです。」


「いかがなさいますか?」


「買いで。」


「お買い上げ有難うございます。」


「お会計はこちらです。」



カウンターまでのグラーシュの足取りが重い。


「どうしたの?」


「いくらなんですか?」


グラーシュが小声で話してきた。


「え?」


「2つ合わせていくらですか?」


「5,500Gと1,100,000Yかな」


「え――――っ!!!」


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