表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生しても”はぐれもの”  作者: C-HAWK
第8章 王都中央市街地(前編)
255/475

第15話 意思確認

結局、最後の手段って、だいたい“体当たり”って決まってるんだ。


久しぶりに3歳児に変身した。


「グラーシュぅ!グラーシュぅ!起きてぇ!起きてよぉ!」


ちょっとあざといセリフを言いながら、俺は抱き着いてみた。


「ん・・・」


グラーシュの目が開いた?


やっと起きてくれるか。



ガバ!!


「ん-!おはよーっ!」


グラーシュは3歳児の俺を刹那に認識して即抱きしめてきた。


「おはよっ。起きた?」


「うん。起きたよ~。」


ちょ、息が・・・。


起きてくれたのはありがたいんだけど、おっぱいで・・・圧死しそう。


必死にバタバタしてみるが、ダメだ。


なんかグラーシュ、俺が喜んでると思ってる?


やば、俺の意識が・・・。



・・・


・・・・・


「ルラン様、ルラン様!」


「お・・・おはよう。」


「大丈夫ですか?」


おっぱいで圧死するかと思った。


ってか、俺、落ちたんじゃないか?



とりあえず、第一目標のグラーシュの起床は、無事に成し遂げることが出来た。


「起きてくれてよかったよ。ちょっと話が有ってね。」


「あ、部屋割り確認した際に仰っていたお話ですか?」


「そうそう、ご飯食べているときは、給仕が居たから話しできなかったんだよね。」


「・・・」


「で、そのままマッサージになっちゃったから、話しそびれちゃってさ。」


「急ぎの話なのですか?」


「そう。グラーシュの鑑定眼なんだけど・・・。」


「はい。」


「ホテルに来る前に魔法屋に寄ってみたら、鑑定眼【軍】ってのを見かけてね。説明を聞いたら良さそうだったんだ。」


「鑑定眼【軍】?」


「そう、一度に1,000人以上の鑑定が出来て、この国でも数人いるか否以下の超レアスキルらしいよ。」


「1,000人?」


「純粋に、鑑定対象数が増えるみたいなんだけど、どう?欲しい?」


「・・・」


「急な話でごめんね。」


「やめとく?」


「いえ・・・代金は?」


「え?」


「この前買った鑑定眼はすごく高額でした。【軍】ともなれば・・・」


「大丈夫。今回の報酬が有るから全く問題ない!どうする?買って修得する?」


「はい!」


「そう言ってくれて良かった。多分なんだけど、これをグラーシュが身に着けると、凄い高額な仕事が回ってきそうなんだよね。」


「そうなんですか?」


「多分だけどね。」


「それに、今回のゴブリンとオーガの集団のようにな場合ならば、さほど相手のスキルを気にしなくても良さそうだけど。」


「人の集団を相手にした場合には、魔法やスキルや技術は十人十色だから、鑑定眼が凄い重要になる。」


「グラーシュがこのスキルを持っていると俺も助かるよ。」



よし、次は、思い付きのアレを試してみよう。


対象を王都中央市街地に限定して、魔法屋の在庫を隈なく偵察だ!


偵察用の光の粒子、発射!


・・・


・・・・・


ん-、ここ王都中央市街地には魔法専門店がいくつかあるけど、鑑定眼【軍】は昨日訪問した魔法屋にしかないのか・・・。


いい機会だから、ボルカールの店とリーチ伯爵邸も探してみるか。



・・・


・・・・・


リーチ伯爵の邸宅らしき場所は見つかった。


バカでかい邸宅の馬屋を偵察して回って、エラムが居たからだ。


だけど、ボルカールの店らしきものが見当たらない。


おかしいな・・・。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ