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転生しても”はぐれもの”  作者: C-HAWK
第8章 王都中央市街地(前編)
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第14話 呆けて失念

「気持ちよさそうで良いのう。」


おじいさんの声で気が付いた。


寝落ちしたのか、俺。


「私もマッサージしてもらおうかしら。」


「やってもらったお前さんなら、少しくらいはできじゃろ。」


いや、寝落ちしてるんだよ、俺。


できる訳ないじゃん。


「あと2、3回マッサージを受けたら、おじいさんと先生にも、やってあげられるかもしれませんね。」


「そしたら、あと3泊、ここに留まればいいわね。」


そういう話じゃないんだけどな~。


「エラム引き取りに急いでるんで・・・。」


「ここを拠点に動けばいいじゃろ。」


「そうよ。」


「大胆な発言、有難うございます。ご遠慮させていただきます。」



・・・


「ケチ!」


「!?」


「そうね。シンプルにケチね!」


「な!・・・たとえ大金でも、一時的な収入じゃないですか、この旅の目的には“生計を立てる!”が有るんです。贅沢は安定収入が実現してからです。」


・・・


「安定収入って何よ?」


「そうじゃ、安定収入って何じゃ?」


「パトロン・・・」


「ん?ヒモか?」


「違います!」


「どう違うのよ!」


「ん-、そしたら、用心棒とかしようかな・・・」


「やめとけやめとけ、用心棒を雇うようなヤツ、ろくなもんは居ないから」


「政府要人なら・・・。」


「ますます悪そうじゃな。」


悪代官の用心棒・・・そうなんだよな~。


小さい時によく見ていた時代劇の影響なのか。


困った悪代官に「先生」って呼ばれて用心棒が出てくるイメージしかないんだよな~。



「初心に戻って、無難にギルド通いしようかな・・・。」


「まぁ、それもイイかもしれないわね。」


「そうですよね。新しい発見もあるかもしれないし。」


「でも、鑑定眼【軍】を買ったら、あなたの言う“無難なギルド通い”が出来るのかしら?」


「ん-、確かに・・・。」


「確かにじゃないわよ!おマヌケさん。」


「え?」


「鑑定眼【軍】・・・グラーシュに聞くんじゃなかったの?」


「あー!」


「ほれ、起きるんじゃ!間に合わないかもしれんけど。」



・・・


起きれた。


窓の外はまだ暗い


グラーシュは・・・隣のベッドで寝てる。


起こすか・・・。


「グラーシュ、グラーシュ!」


肩を揺すって起こそうとしてみた。


全然起きない。



どんだけ揺すっても、起きない。


おっぱいが揺れるだけだ。


いかん、こっちが起きてしまいそうだ。


・・・じゃない!


どうして起きてくれないんだ?


ウォーターニードルの習得と、マッサージで熟睡か?


やらかしたな~。


叩き起こすわけにもいかないし。



困ったなぁ。


起きてくれ~。


「グラーシュ、グラーシュ、起きて!」


全然起きない。


おっぱいがポヨンポヨンしてるだけだ。


ダメだ。



グラーシュが起きそうな・・・


あ!


あれか!!


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