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転生しても”はぐれもの”  作者: C-HAWK
第8章 王都中央市街地(前編)
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第11話 お待ちかねのアレ

今夜は、2人部屋を2つね。


部屋割は・・・


「俺とグラーシュ!?」


「ダメですか?・・・」


「いや、むしろ良い!」


魔法の話をしなきゃだから良かった。


「はい!」



アルディとエレナだったら、一旦俺の中に入れてしまって、宿泊費を抑えることもできるけど。


まぁ、マイール山での頑張りに敬意を表し、報酬として・・・。


あ、すっかり忘れてた。


今のところ2人から嫌悪感の様な思念は飛んできていない。


2人とも、仲良くやってくれるよな。


そう信じるしかない。


部屋で食事だから、アルディとエレナで仲良く優雅な夕飯を通じて仲良くなってくれると有り難い。



部屋は格式高い洋室で、広さは十分にあるし、一面ふかふかの絨毯が敷かれ、暖色系の照明が温かみを演出している。


ソファ、ベッド、デスク、チェアなど室内にあるインテリアの全て統一感のあるアンティーク・・・


それでいてアメニティも、使い捨てとは思えないようなクオリティの物が並んでいる。


全く、非の打ち所がない。



「ちょっと出かけてきます。夕ご飯には戻りますので。」


グラーシュは、荷物を置くと部屋を出て行ってしまった。


ちゃんと前向きに一流を学びに行ったようだ。


一流にやれと言われても、それだけで出来る人は少ない。


やっぱり、一流に接した体験から学ぶ方が修得は早い・・・って俺は思う。


今夜は、グラーシュの素直な行動から、予想外の“一流ホテル宿泊”になったけど、ただ料金を支払うのではなく、大いにカルチャーショックを受けて貰おう。


俺は、俺で買っておいた雑誌とニュームスで寛ぐ・・・。


じゃない!


お勉強だ!


で、そのお勉強が効率よくできるように・・・。


まずは、お風呂で体の汚れを落として、スッキリさっぱりした。



さて、ここからが楽しみにしていた個人用のニュームスのお時間だ。


ここ1週間の出来事が込められているようだから、是非グラーシュ一行の活躍が記載されていると良いのだけど。


早速、巻物の留め具を外して広げて見た。


広がった紙面に書かれている文字が光り出す。


おぉぉ!




・・・


何も頭に入ってこない。


次第に光が弱まっていき、記事の部分が消えてしまった。


なんで?


前回の初めてのニュームスと同様、何も頭に入ってこなかった。


前回のも、今回のも、光を放っているから、多分ちゃんと発動したんだと思う。


つまり、前回のも不良品じゃなかった可能性が高い。



不良品じゃないとしたら、何でなん?


まぁ、こんなことも有ろうかと、適当に時事ネタの雑誌を買っておいたんだけどね・・・。


嘘です。


そういうつもりで買ったわけじゃないです。


ニュームスで入ってきた内容と照らし合せてどちらの方が情報量が多いかとか、比較するつもりだったのに。


もしかして、俺、“ニュームス不可”なのか?



そういえば、小学校、中学校に通っている頃は、頭良くなるから新聞を読みなさいとかよく言われたな~。


あんまり読まないから、「社説だけでもいいから読め!」って言われてさ。


社説読んでみたけど、来る日も来る日も書かれている事が分からなくて、俺の読解力は死んでいるんだろうと思って、読むのやめちゃったわ。


きっと、そんな前世での行いが、“じゃあ、ニュームスも要らんね”ってなった?


って訳じゃないよね。


何だろう。


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