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転生しても”はぐれもの”  作者: C-HAWK
第8章 王都中央市街地(前編)
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第4話 ギルドカードの表記

「左から、王、政府(公爵)、侯爵、伯爵、子爵以下からの認証数、ランクとなっています。」


「グラーシュ様は、リーチ伯爵の認証が有りましたので、右から3桁目が1となっています。」


「なるほど。」


「それと、今回の功績をギルドとして評価した結果、1からのスタートではなく3からのスタートとなりました。」


「それで、103であって、103ではないってことなのか・・・。」


「子爵以下からの認証ならあり得ることですが、伯爵からの認証は本当に凄い事なんです!」


「知らなかった今回は仕方ないとして、今後はどこのギルドであっても、ホールで、しかも大声で、自分のランクを言わないでください!」


「はい。すいませんでした。」


知らなかったんだからいいじゃん!教えられていない!聞いてなかった!ってのは、実際問題として、通らないよね。


これは、社会人として白い目で見られるレベルのミスだ。


本当に面目ない。



「だから、普通は自己紹介の時に、名前と一緒にギルドランクを2桁述べるのが通例です。」


「私は、“グラーシュ、ギルドランク03”って伝えればよろしいのでしょうか?」


「その場合は3とだけ言えば良いです。ただ、グラーシュさんは3桁目も有るので、103と伝える事になりますが、相手を見てどのように伝えるか決めるのが良いでしょうね。」


「デカい仕事をやりたいときには103、絡まれたときには3って伝えるって事ですよね?」


ついグラーシュの代わりに聞いてしまった。


「はい、そんな感じでいいと思います。」



「とにかく伯爵以上の認証は、まずお目に掛れません。」


「何でですか?」


「有能な方だと貴族が認めると、大抵の場合、貴族が“お抱え冒険者”にしてしまい、貴族の間で口コミが広がって、ギルドに仕事を探しに来る暇がありませんよ。」


なるほどね。


その辺はいつの世も、どこの世界も同じか・・・。


上手い事、リーチ伯爵が仕事をくれたり、紹介してくれるといいんだけど・・・ん?


「例えばですけど、リーチ伯爵が俺・・・じゃない、グラーシュに仕事を依頼したいと思ったらどういう流れになるんですか?」


コンタクトの方法が無くね?


「リーチ伯爵が依頼を、私たち南の英傑に持ち込みます。その際に、グラーシュさんを御指名であれば、私どもが、そのギルドカードを通じてお知らせしますので、お越しください。」


「ギルドカードを通じてって?」


「こんな感じです。」


職員が、受付の奥に入っていった。


その直後、ギルドカードが“キーン”と甲高い音を立て、表の“南の英傑”の文字が赤色に点滅し始めた。


奥から職員が出て来た。


「すいません、口で説明するよりやって見せた方が分かると思いまして・・・。」


「大丈夫です。ありがとうございます。」


「説明を続けますね。お越しの際には、一般玄関ではなく、VIP用玄関から入ってください。」


「分かりました。」


なんだか、話がいきなり大きくなっちゃったな。


「良い機会なので、VIP用玄関をお見せしますので、少々お待ちください。」


ん?


玄関を見せるのに、待たなきゃってどういう事?


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