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転生しても”はぐれもの”  作者: C-HAWK
第8章 王都中央市街地(前編)
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第1話 南の英傑に再挑戦

エラムの引き取りが最優先だから、王都の西から入らずに、南の市街地に直接入ることにした。


西の市街地を観光して、中央市街地に入り、ボルカールを探して南下し、南の市街地に入りたかったけど、グッと我慢した。


なぜなら、リーチ伯爵が“気合を入れ直した”らしいからだ。


俺は、世の中には、気合を入れていい人と、気合を入れてはいけない人が居ると思っている。


そして、リーチ伯爵は、絶対に気合を入れてはいけない人だと思っている。


・・・


嫌な想像をするのは止めよう。


現実になると嫌だから。



・・・


マイール山を下りて2日で南の市街地入口が見えてきた。


道中は穏やかで、トラブルも起きなかった。


そのお陰で、グラーシュの魔法訓練の相手をし続けることができた。


まずはケイコのおばあさんから教えてもらえた水の召喚だ。


いざ旅を始めると、水の召喚が物凄い便利だと分かった。


ウンディーネの補助もあるからだろうけど、馬を含めて全員の飲料水に困らなくなった。


そして、日常的に高頻度で使うからこそ、水の加護の有難みがよく分かった。


他の加護は、どのくらい何が楽になるか分からないけど、是非欲しいものだ。


俺は多分・・・修得できないんだろうけど・・・。



道中のおじいさんと先生との時間は、1日目がフクロウとのじゃれ方講座。


2日目が、ヘビとのダンスを見せられたり、ヘビの扱い講座だった。


平和だとこうなるよね。


そういう時間もすごい重要だ。


ただ、二人とも、かなり慣れてきている様子だから、そろそろ他のペットも欲しいって言い出さないかちょっと不安だ。


多頭飼育で、飼育環境が崩壊すると、飼い主側も飼われる側も不幸だからね。


スペース的にもいくらでもありそうだし、主従がはっきりしてるから心配は無い。


だからこそ、次って言い出しそうなんだよな~。



「さてと、エレナ、オルフを収納するよ。俺と一緒にラムーに乗ってくれるか?エラムに俺が乗るまで、二人乗りで悪いけど。」


「分かりました。」


念じた瞬間、オルフが俺の中に収納された。


で、エレナもラムーに乗った。


万が一に備えると、近接戦闘のエレナが前で、俺が後ろなんだけど、なんかドキドキする。


エレナはローブの下が、極小下着アーマーって言った方が良いようなビキニアーマーしか着ていない。


道行く人には分からないんだけど、俺は知っている・・・。


コートの下は裸・・・ってのとは違うんだけど・・・。


コーフンする。


市街地に入って南の英傑に着くまでだ。


平常心、平常心。


俺はローブを着た人の後ろに乗っているだけの人・・・。


そう言い聞かせて南の市街地の移動を始めた。


・・・


・・・・・


何事もなく“南の英傑”に到着できた。


ゴブリンとオーガに占拠されたエルフの集落を攻撃するよりも、ドキドキしたぞ。


「グラーシュ、出来るだけ早くエラムを引き取って来てね。」


「はい!」


返事をするや否やグラーシュが受付に駆けて行った。


そのままは気まずいから俺がラムーから降りて、ストークに乗ろうとしたら、怒られた。


“おまえじゃないだろ!”って、言われたような気がした。


そうですね。


俺がラムーに乗り、エレナがストークに近づくと、ストークはイイ子にしている。


そして、エレナが跨ると、なんだか上機嫌だ。


なんじゃそりゃ。



・・・


帰ってくるのが遅いなぁ。


ちょっと様子を見に行くか。


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