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転生しても”はぐれもの”  作者: C-HAWK
第7章 エルフの村

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第21話 久しぶりの南の英傑

グラーシュに変身した分身体から、“南の英傑”に到着したとの連絡が入った。


そちらに意識を向けると、“南の英傑”の正面広場の前に立っていた。


フードを目深に被って、ローブもきっちり着込んで露出が無いようにしたから、特に絡まれること無く到着できたようだ。


前回の訪問から、1週間も経っていないのに、久しぶりの訪問の様な気がする。


この間に、マイール山の激戦があったからだろうか・・・。


出発前は、この広場に大勢の冒険者と貴族が居た。


結局生き残ったのは、俺らと連隊長のリーチ伯爵・・・。


逃げのびた負傷兵も、もしかしたら居たかもしれない。


ただ、どの冒険者も重体や重症者だったから、再びギルドでお目に掛ることは無いだろう。



広場を通過して、館に入り、受付にて、職員に声を掛けた。


「すいませーん。グラーシュ・カラーです。馬を引き取りに来ました。」


「はーい。少々お待ちくださーい。」



・・・


「仮登録されているグラーシュさんですね?」


「はい、そうです。」


「リーチ伯爵より、本登録をするように言われていますので、早速手続きに入ります。」


「あの~、その前に、預けている馬は?」


「はい。本登録を済ませた上で、お引渡し致します。」


「え?」


「ですから、属性鑑定球にて本人確認をさせて頂いたうえで、本登録を済ませます。」


「はぁ。」


「その後、リーチ伯爵の代理手続きでお預かりしている白馬エラムを、会員のグラーシュさんに引き渡しという流れになります。」


ちょ・・・、そうなの?


連隊長のリーチ伯爵絡みの業務となると、上手い事やってくれるわけないか。


でも、ここで属性鑑定されてしまうと、グラーシュ本人ではないことがバレてしまう。


ここは力業で逃げ切るしかないか・・・。



「すいません。形式上はそうなっているかもしれませんが、私の馬であることはお判りいただいている筈ですが?」


「はい・・・。ただ手続き的にはそうなりますので・・・」


やっぱりか。


公立ギルドとの関係もあってか、融通の利かない“お役所仕事”のようだな・・・。


「分かりました・・・ですが、まずエラムの姿を確認させてください。飼い主として、まずはエラムの状態が気になっているんです。そのくらいは分かっていただけますよね?」


「はい・・・。どうぞこちらへ・・・」


職員はしぶしぶこちらの言い分を飲んで、馬屋に通してくれた。



馬屋で、エラムは元気そうにしていた。


「おぉぉ、元気そうで良かった!」


「リーチ伯爵より、丁重に扱うように言われてますし、世話をするのに十分なお金を頂いています。」


「そうでしたか。」


リーチ伯爵、有難う。


ってか、伯爵は、この後エラムを貰うつもりで居るから、当然と言えば当然か。


「何日分くらいのおカネを?」


「とりあえず1週間分頂いています。それ以降は1週間ごとに来るとおっしゃっていました。」


ははは、すげぇ細かいな。


ってか、それだけエラムに御熱って事か。


「では、戻って手続きを。」


「分かりました。その前に御トイレを借りてもよろしいでしょうか?」


「本館の受付の向いにございます。」


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