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転生しても”はぐれもの”  作者: C-HAWK
第7章 エルフの村
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第19話 使用上の注意

散歩を終えて戻ると、満足げなグラーシュが居た。


修得出来たっぽいな。


「ガストジャベリンできるようになった?」


「はい!」


なんか、この旅でグラーシュは出来ることが増えて、どんどん強くなっているなぁ。


良い事だ!


「グラーシュは筋が良いですか?」


本日の魔法の先生であるおばあさんに聞いてみた。


「筋は、とってもいいですよ。」


「ルランと違ってね。」


ケイコの一言が、メンタルに来るわ~。


まぁ、少女の余計な一言をいちいち真に受けていても仕方ないから、そこのところはスルーするとして・・・。


エルフのおばあさんが認めてくれてるんだから・・・。


「グラーシュは水の属性の加護を得ました。もし宜しければ、水の魔法もグラーシュに教えてもらえませんか?」


「是非!」


グラーシュも前向きだ。


「そうですねぇ・・・分かりました。それならば、1つ教えましょう。」


「ありがとうございます。」


「でもその前に、1つ知っておいて欲しい事が有ります。」


「何でしょう。」


「緑魔法の場合は分かり難いのですが、水魔法だとちょっと注意しなければならないことが有りまして。」


「例えば、マナを使って、水を作った場合と、マナを使って水を喚んだ場合は、効果が切れた時に大きな違いが生れます。」


「ん?どういうことですか?」


「マナを使って水を作った場合、効果が切れると水は無くなります。」


「一方で、マナを使って、実物の水を喚んだときは、効果が切れても喚ばれた水は残ります。」


「それってどんな違いになるんですか?」


「具体的に考えてみましょうか。」


「はい。」


「例えば、喉が渇いたとします。その時にマナで水を作って飲んだ場合、効果が切れた瞬間に渇きに襲われます。」


「あ!そう言う事ですか!」


「マナを使って、水を召喚すれば、喚ばれた水は残ります。」


「これから先も旅が続くなら、水を召喚できるようにすると便利でしょう。」


「という事は、水の召喚を教えて下さるわけですね?」


グラーシュが食い気味におばあさんに聞いた。


「もちろんです。」


「ただ、水の召喚と言った場合、どこの水を召喚するかが問題になります。」


「通常は、召喚する為に、かなり具体的なイメージを持つ必要があります。例えば、自分の実家の井戸の水・・・という具合です。」


「そこの水か枯渇してしまえば、もう召喚は出来なくなります。」


「ただ、グラーシュさんは水の加護を受けましたので、ウンディーネに聞けば水の在り処を教えてくれますし、召喚の際にも補助をしてくれて、具体的なイメージ無しで召喚できるはずです。」


「それは便利だ!」


「レズメン・ナキーマイム!」


おばあさんが右手を出して唱えると、手のひらに魔法陣が現れて、水が湧き出てきた。


「おぉぉぉ。」


ついつい、感嘆の声を上げてしまった。


「身近にいるウンディーネとの協力を意識しながら、唱えてみて下さい。」


「はい!・・・レズメン・ナキーマイム!」


グラーシュが見よう見まねで右手を出して唱えた。


すると、おばあさんと同様に水が湧き出てきた。


「水属性の加護がある分、容易に出来ましたね。」


「はい。ありがとうございます。」


これは・・・“加護”は、すごいぞ。


俺には無いけど・・・。


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