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転生しても”はぐれもの”  作者: C-HAWK
第7章 エルフの村
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第13話 出発前会議

飛び起きて居間に行くと、三人に加え、ケイコ、おばあちゃんも居た。


ん~、困ったぞ。


ここで俺がグラーシュだけを連れ出そうとしても、ケイコが付いてくる可能性が高い。


だからと言って、この場でいきなり俺が分身を作ってグラーシュに変身したら、怒り出すのが目に見えている。


これは・・・


先に出発かな。



「お待たせしました。」


「二度寝で待たせるなんて、ルラン、サイテー。」


ケイコからのキツいお言葉を頂いてしまった。


「ごめんなさい。」


・・・


もー、変な空気になっちゃったじゃーん。



この流れで言うのは凄い嫌なんだけど仕方ない。


「ケイコにお願いがあるんだ。いい?」


「何?」


「グラーシュに、ガストジャベリンを教えてあげて欲しいんだ!」


「え!?」


ケイコは驚き、おばあちゃんの方を見た。


おばあちゃんは頷き、グラーシュに質問を始めた。


「グラーシュさんは、風属性をお持ちですか?」


「持っていません。やはり、持っていないとだめですか?」


「そんなことはありません。私たちが教えることと、教えられるグラーシュさんが風属性を持っている事は別ですから。」


良かった~。


風属性を持っていないと教えても無駄です!って断られるかと思って、ちょっとヒヤヒヤしてたけど。


おばあさんが優しくて良かった。



「お礼をしなくてはならないのに、ろくなものが有りませんので、知っている事なら何でも教えたいと思ってましたし・・・。」


「お礼の事は気になさらないでください。それはそれとして、ちょっと聞きたいんですけど、風属性が無いと魔法が習得できませんか?」


「習得と同時に風属性を得ます。」


「おぉ、それは良かった。」


「ただ、最初のうちは、効果が弱かったり、効率が悪かったりしますね。この辺は風属性の加護の有無や熟練度によりますので。」


「ケイコのガストジャベリンを拝見しました。かなり強力な印象を受けましたが、あれは?」


「この子は、エルフですので、風の属性を元々持っていますが、風の属性の加護は持っていません。熟練度もまだまだです。」


熟練度が低くて、あのえげつない威力か。


でも、ガストジャベリンは、そもそもが強い魔法な気がする。


基本値高めって感じかな。


でも、ケイコが風の属性の加護を得れば、威力が増して、消費MPも少なくなって、使える数が増えるって事か。


オマケに、熟練度が上がれば、更にこの2つの点が強化される・・・。


少女ケイコがみんなから一目置かれるのも、訓練も兼ねて戦場に送り出して貰えるのも、分かる気がする。



「あ、あの・・・私もおばあさんに聞きたいことが有ります。」


お!


いつになくグラーシュが積極的で、良き!


「どんなことでもお聞きください。」


「私、魔法の訓練なんて受けた事無くて・・・それでもできますか?」


「誰も、魔法の訓練を受けた状態で生まれて来やしません。大丈夫ですよ。」


「はい、頑張ります。」


グラーシュも吹っ切れたようだ。



おばあさん、ありがとう。


その一言は、なんか俺まで元気が出たよ。



「すいません。私にもガストジャベリンを教えて頂けますでしょうか・・・。」


「もちろんです。」



「始めよー!」


ケイコがやる気満々だ。



だけど、その前にやらなきゃならないことがあるんだ。


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