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転生しても”はぐれもの”  作者: C-HAWK
第7章 エルフの村
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第10話 指輪に効果付与

「光の粒子で分身を作るって話ですけど。」


「ふむ。」


「例えばですけど、俺の分身をグラーシュの姿で作って、“南の英傑”に飛ばし、エラムを回収する事って出来ますかね?」


「楽勝じゃな。」


マジか。


段々と、おじいさんのいう“【白き理】の最強さ“が、分かってきたような気がする。


「やるのか?」


「はい。おかげさまで1つやるべきことが減らせそうです。」


「どうするんじゃ?」


「何がです?」


「何がって・・・お前さんの分身体が“グラーシュの体”なんじゃろ?・・・本当にエラムを回収するだけか!?」


「んな!?・・・何をバカ事言ってるんですか?」


「何を言っとるんじゃ?わしは何も言っとらんぞ。エラムを回収するだけかと聞いただけじゃ!」


「そうね、あなた・・・変な想像でもしたの?」


やられた・・・。


やらかした・・・。


べ・・・別にいいんだ~。


俺がアレなのは今に始まった事じゃないし・・・


人じゃなくなったなんて、嘘だ。


俺は相変わらず煩悩の塊のままだし、きっと何かしらの“方便”なんだ。


でも、どうせ南の英傑に行くのだから、何かついでに用事を済ませて来ようかな。


・・・


と思ったけど、特に急ぎの用事が無いわ。



「分身体の変身で?」


「【白き理】☆9じゃ!!!」


どや顔で先生を見るおじいさん・・・


「だから何よ!」


「ちょっと待ってください。闇の粒子の分身体も変身できるんじゃないですか?」


「当然でしょ!」



先生の一言で目が覚めた。


最初は、昼間活動した後に、寝てる間も活動するのかとちょっと困惑したところもあった。


しかし、おじいさんも先生も優しくも厳しいから、会えないと寂しい。


いざ会わない日がいかに味気無かったか、よくわかった。


また会えてよかった。



って、感傷に浸っている暇は無い。


グラーシュの指輪の改造と、エラムの引き取りをしないとだ。


部屋を出て居間に行くと、グラーシュ、アルディ、エレナの3人とも準備を済ませていた。


ホントに手早いこって。



俺も35のおっさんになり、徹夜もできなくなり、朝も早くなったけど・・・。


転生して、体も新しくなって、夜寝ている時間が有意義になって、早起きができなくなって・・・。


御三方にはマジで感謝してます。



「ルラン様、おはようございまーす。」


「おはようございまーす。グラーシュ早速で悪いけど、指輪見せてくれる?」


俺がそういうと、グラーシュはスッと左手を出してきた。


この白魚のような手で、ゴブリンとオーガが爆散してたなんて、とても信じられない。


「ルラン様?・・・何を?」


「あ、ごめん。」


興味が本位で、ついついグラーシュの手を、撫でたり、揉んだりして感触を確認してしまった。



「指輪をね、ちょっとアレンジするから。」


「え?」


「そのままでいいよ。」


念じるだけだし。


でも、ケイコが物陰から見ているかもしれないから・・・。


俺は仰々しく、グラーシュの指輪に手をかざして、何かを唱えているような振りをした。


指輪が一瞬光り輝いた。


「はい、終了。」


「どうなったんですか?」


「特別な変化は無いから、今まで通り使えるよ。」


「分かりました。」



「それと、グラーシュ、ちょっといい?」


「はい。」

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