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転生しても”はぐれもの”  作者: C-HAWK
第7章 エルフの村
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第9話 高まる不安

「光の粒子で成形していない武具でも、光の粒子で特殊効果を付与することできます?」


「光の粒子の特徴に合っていればできるぞ。」


「光の粒子の特徴?」


「そうじゃな~、例えば、光の粒子で闇の粒子の様な吸収は出来ん。だから、吸収という特殊能力の付与は無理じゃ。」


「そうなると・・・」


先生の方に向き直す。


「闇の武具に特殊能力の付与や、通常武器に闇の粒子の能力を付与することもできるんですか?」



「は!」


おじいさんが、口に手を当てた。


ははは、たとえ話を失敗したのかな?


「そうね。闇の粒子で出来た武具に特殊能力を付与することができるけど・・・」


「なんか都合の悪いことがあるんですか?」


「都合が悪いわけじゃないけど、付与する特殊能力が、吸収だから・・・あまり当てにしない方が良いと思うわ。」


「え?」


「考えて見なさいよ。闇の粒子で成形した武具は基本的に吸収の能力を持っているわ。」


「そうですね。」


「それに、闇の粒子で通常武器を強化してもやることは吸収でしょ?」


「そうじゃ、吸収は、お前さんがやるから、カムフラージュしてギリギリセーフなのに、他の者が安易にやって見ろ、光の粒子でやる事より、不審がられるぞ。」


「ちょっと、クソジジイ、口挟まないで!」


「うーん。そうなんですね。」



・・・


「ところで、これからどうするんじゃ?」


「そうなんですよね。」


「“南の英傑”に預けたエラム、食べられてなければいいわね。」


「そんな・・・まさか。」


「だって、なんちゃら連隊、見たでしょ?ろくなのが居なかったわ。」


「・・・」


「それを集めたの“南の英傑“よね?」


「でも、“南の英傑”は公立ギルドに紹介状を出すレベルですよ。さすがにそんなことあります?」


「それを言ったら、今回の何ちゃら連隊だってそうなんじゃないの?」


「そりゃ、まぁ、そうですけど。」


「子爵レベルであれだけ腐っていたのだから、公立ってどうなのかしらね?売り飛ばされて食べられちゃってたりして。」


・・・


怖いこと言うなあ。


だんだん怖くなってきた。


「最初にエラムを引き取りに行きますよ。」


「そうじゃな。それがいい。」


「ポンコツ伯爵は、まだバタバタしてるんじゃない?上手くすれば、こっそりエラムを救出できるかもしれないわ。」


おいおい、さっきチャンスをあげたって期待してたんじゃなかったっけ?


まぁいいですけど。


「でも、ここから“南の英傑”まで、何日かかるかのう?」


「え?」


「早くしないと、パクパク・・・」


ちょっと待ってくれ、なんか方法が無いか?


・・・


「あー!!」


「何よ。いきなり大きい声出して!」


「ごめんなさい。おじいさん!」


「なんじゃ、なんじゃ。今日はこれで終わりじゃないんか?」


「もう1つ教えて下さい。」


「おおお、何じゃ?」


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